国際協力機構(JICA)沖縄の課題別研修コース「島嶼国における水資源管理・水道事業運営」に参加する大洋州5カ国の5人が26日、八重山で研修を開始した。28日までの3日間、石垣市と竹富町の水道事業を学ぶ。
研修員はサモア、バヌアツ、ソロモン諸島、ミクロネシア連邦、パラオの水道事業担当者ら。現場実習、水源視察を通して、市と町が実施する緩速ろ過(生物浄化法)を用いた浄水方法について実践的な研修を受ける。
研修開始に先立ち、JICA沖縄研修業務課の矢部優慈郎課長の案内で同日午前、石垣市役所を訪れ、対応した漢那政弘副市長や水道部職員らに日本語で自己紹介した。
このうちパラオ公益事業公社事業計画課建設現場監督のキンタロー・ジョン・ジュリアーノさんは「研修で学んだことを国に持ち帰って活用したい」と意気込みを語った。
対応した漢那副市長は「石垣市では緩速ろ過を用いており、皆さんの国でも役に立つことができると思う。地域に合った水道の政策、技術、課題について意見交換できれば幸い」と話し、5人に記念品を贈呈した。