八重山地域の老人クラブが一堂に会し芸能を発表する第40回八重山地区老人芸能大会(八重山地区老人クラブ連合会主催)が25日午後、石垣市民会館大ホールで開かれ、石垣市11団体、竹富町3団体の老人会から総勢139人が晴れ姿で舞台に上がった。それぞれ誇りある伝統芸能や自慢の創作舞踊、愉快なダンスなど、個性豊かな演目を繰り広げ、観客らを楽しませた。
芸能発表を通して生きがいづくり、健康づくりの助けとすることを目的に毎年行われている。ことしは与那国町と石垣島中部以北、西表からの参加がなかった。
大会は、連合会役員の「鷲ぬ鳥節」で幕開け。小浜島ばあちゃん合唱団「KBG84」のメンバー含む小浜老人クラブ明朗会が、ジラーン(ジラバ)などの混声合唱でトップバッターを務めた。
青春を思い出そうと高校の卒業式をイメージして白保老人クラブは学生服で踊った「丘の上の白い校舎」には、何度も会場から大きな笑いが起こった。
大浜老人クラブ長寿会は東京五輪に向けて機運を盛り上げようと「2020東京音頭」を元気いっぱいに展開。黒島老人クラブは、ことしのカジマヤー祝いのために創作したデンサー節の舞踊を石垣島で初披露した。
演目ごとに温かい拍手や笑いが会場を包み、最後は出演者全員のモーヤーで締めくくった。
運営委員会の那根元会長はあいさつで「老人は家庭の誇りであり、皆のかがみ。健康、生きがい、仲間、地域をつくり、老人がいる喜びを分かち合える地域にしよう」と呼び掛けた。
八重山市町会副会長の西大舛髙旬竹富町長は「老人が健康で生き生きと生活することは、社会にとっても重要なこと。豊かな技能と知識を地域づくりに生かし、若い世代へ継承してほしい」と期待した。