八重山の50歳以上の「ベテラン世代」の就職活動を手助けしようと、ハローワーク八重山雇用対策推進協議会(会長・黒嶋克史石垣市商工会長)は21日午後、石垣市商工会館ホールで、同世代を対象に合同企業説明会を開いた。市内の9社が参加し、45人が企業の担当者から雇用条件や業務内容などの説明を受け、希望に合う企業を探した。ハローワーク八重山(寺島浩代所長)のまとめによると、管内の求職者のうち55歳以上のベテラン世代が占める割合は、2013年度は16%、17年度は19・3%と、増加傾向にある。
同日は市内のホテルや大型スーパー、ビル管理会社、洗濯業者、介護施設などがブースを出展し、1回20分の企業説明を3セット実施。説明会後、希望者1人が各ブースで採用面接を受けた。
朝と夕に働いているので昼間にパートタイムで働ける兼業先を探しているという男性(75)=伊原間=は「伊原間までの移動時間もあるので、午後4時までに切り上げられる職場を探しているがなかなか無い」と渋い顔。
ことし6月に大阪から移住してきたというフルタイム勤務希望の女性(55)=登野城=は「保険制度がしっかりしている会社を多く見つけられたので参加してよかった。車を持っていないのでバス通勤を希望しているが、交通手当制度が整っている職場は少ないと感じる」と話した。
寺島所長は「50~65歳の世代はフルタイム勤務を、高齢者世代はパートタイム勤務を望む傾向にある。就職希望者を掘り起こし、よいマッチングにつなげていきたい」と話した。
説明会前に、石垣年金事務所が、年金と賃金の併給に関するミニセミナーを行った。