石垣市自主防災会連絡協議会(砂川長紀会長、45自主防災会)主催の第4回自主防災会消火栓操法大会が18日、市消防本部構内で行われ、6地区の自主防災会からオブザーバー参加を含め10チームが出場。消火栓操法の技術とスピードを競った結果、双葉自主防災会Aチーム(上間大夢、西原徳人、砂川天樹)が初優勝を飾った。2位は平久保地区自主防災会(辻輝明、伊波政浩、樋口崇史)、3位は伊野田自主防災会グルクンチーム(宮城正也、宮城拓矢、山城由久)だった。
災害発生時に活用できる効果的な自主防災体制の確立と防火意識の高揚を図ることを目的に開催されており、砂川会長はあいさつで「45カ所に自主防災組織が設置されているが、防災活動の進め方や防災リーダーの育成などに課題を抱えている実情もある。大会を継続することで防災組織の連携と活動の活性化につなげたい」と述べた。
伊野田自主防災会の笹川淳史さん、宮城拓矢さんが選手宣誓して競技開始。1チームは3人で構成され、1番員が消火栓の開閉栓、2番員が第1・2ホース延長と伝達、3番員が第3ホース延長と放水を担当。タイムに減点を加えた総合評価で順位を決めた。
優勝した双葉Aは全員18歳。きびきびとした動きで作業を行い、最も速い53・8秒で終了した。
1番員の上間さんは「練習の成果が出た。誰よりも水を出せた」と満足げ、走る距離が長い2番員の西原さんは「緊張したが、猛ダッシュし、焦らずにできた。練習でこつをつかんだことが優勝につながった」と喜び、3番員の砂川さんは「展張も合図もうまく言った。的も狙った通りだった。公民館長から優勝をと言われていたのでうれしい」と話した。
宇根規光消防長は閉会式での講評で「若さあふれるきびきびした動作で迅速な活動が目に付いた。若い人たちも関わるのは素晴らしい、頼もしい」とたたえ、「災害は必ずやってくる。常日ごろから対応を」と期待した。