2018年度陸水物理研究会石垣大会・第40回記念大会(陸水物理研究会主催)が17日、大浜信泉記念館で行われ、「島しょにおける水環境と自然災害ー北海道から八重山諸島までー」をテーマにした公開シンポジウムで、八重山陸水研究会の東田盛善氏がリゾート開発や陸自配備計画による水の影響に危惧を表明した。
東田氏は「西南日本亜熱帯島しょの陸水環境と沖縄の島々における上水道供給方法」の演題で発表した。
小浜島などリゾート施設のある地域で使用水量が多くなっている現状を説明した上で「石垣島でのリゾート開発計画、地下水涵養域での陸自駐屯地の建設が予定されており、水道水の需給のバランスや地下水汚染が危惧されている」と指摘した。
大型リゾート開発計画では、名蔵アンパル湿地の生態系への影響に懸念も示した。
フロアからは「シンポジウムなどを開催してもらいたい。市が国に提言するなど声を上げてもらいたい」との意見があった。