【那覇】内閣府が提唱する「子供・若者育成支援強調月間」に呼応した県青少年育成大会(県、県教育委員会、県警、県青少年育成県民会議主催)が15日、県庁講堂であり、「青少年深夜はいかい防止県民一斉行動・青少年の声」作文の部で白保中学校3年の山里盛翔君が県教育長賞を受賞した。
山里君の作文「この世に無駄なものなんてない」は、不登校になった自身の経験を綴ったもの。小学校5年のころ、何事にも気力が湧かず食事もまともにとらない日々が続いていたが、中学2年の担任の先生との出会いを境に生活態度を改め、自尊心が芽生えるとともに、クラスメートへの信頼関係も生まれ、登校できるようになったという。
現在では「みんなのために自分を磨きたい」との目標がある。思っていることを周りの人に伝えることで心に余裕が生まれ、両親や友人に感謝の気持ちを持てるようになった体験を紹介、「僕のように自分自身に憤りを感じてやるべきことを後回しにしてしまう人は自分を見つめてほしい。自分の思いを周りの人に伝えることで信念や目標を見つけ前進できる」と呼びかけ、「この世に無駄なものなんてない」と締めくくった。
大会では、9月に宜野湾市で行われた「少年の主張大会県大会」で最優秀賞を受賞した知念粋加さん(石垣第二中3年)が意見発表を行った。