「経済政策からみる女性のリーダーシップ」をメーンテーマにした第35期県女性海外セミナー「女性の翼」で、米国シアトルとカナダバンクーバーで10月14日から8日間行われた研修に八重山から参加した石垣市教育委員の大道夏代さん(50)=真栄里=と看護師の上盛厚子さん(62)=大川=、畜産業の宮良りみさん(55)=黒島=が15日、それぞれ市役所に中山義隆市長、町役場に西大舛髙旬町長を訪れ、研修成果を報告した。
このうちシアトルでは市長が女性で、議員も9人中5人が女性。シアトル女性委員会という団体が女性の視点から育児休暇など、さまざまな課題の解決に取り組んでいるという。
大道さんは「女性が声を上げていくんだという頼もしさを感じた。女性の視点から自分の意見を述べ、男女共同参画社会の実現に寄与したい」と述べた。
上盛さんは「市民レベルの問題をボトムアップで対策につなげている。自分たちも声を上げていくことが重要だと感じた。石垣市でも女性委員会があれば、問題提起できるのではないか」と提言した。
宮良さんは「何よりも本当のリーダーシップとは、周りの人に夢を与えていける人のことだと思う。牛は一歩一歩進み、私たち女性はこつこつ進みましょう」と呼び掛けた。
八重山女性の翼の会(小底弘子会長)は12月8日午後1時半から、宮良公民館で報告会を開く。