八重山農林高校(山城聡校長、生徒252人)との交流事業で来島している福島県立小野高校(渡邉学校長、生徒281人)の生徒ら13人は8日、同校産の米粉や桜の塩漬け、八重山産の黒糖を使ったコラボ商品「米粉マドレーヌ」など4商品を、八重農アグリフード科の生徒たちとともに作り、校内で販売した。
交流事業で6次化商品開発を互いに体験してもらおうと、小野高が校内で栽培した、ひとめぼれの米粉20㌔を八重農に提供。7、8日の2日間で、小野高発案のマドレーヌをはじめ、八重農提案のケーキ、クッキー、パンの全4品を製造した。ケーキやパンには、八重農産のサツマイモ、紅イモを使用した。
午後5時20分ごろから行われた校内販売では、八重農の生徒や教諭たちが長蛇の列をつくり商品を買い求め、30分で完売した。
八重農は双方の特産品を使った商品開発の継続、小野高はレシピを持ち帰って地元企業とのコラボ商品化などを視野に入れている。
米粉マドレーヌについて八重農アグリフード科1年の内原七海さん(16)は「米粉を使うことでよりしっとりと仕上がっていた。今後は特産品の桃を使った商品もいつか作ってみたい」と感想。
小野高3年の駒木根結衣さん(18)は「米粉マドレーヌは、黒糖の主張が強すぎず食べやすく、しっとりしてうまく出来上がったと思う。交流を通して互いに絆を強め合うことができた。後輩たちにはさらに交流を盛り上げていってほしい」と期待した。
小野高の志賀勲教頭は「2200㌔も離れた学校の生徒たちが一緒に作って販売する体験はなかなかできない。コラボ商品を互いの地で販売することでそれぞれの味や魅力も発信できる。二重三重のプラス効果を感じている」と話した。