新館ホテルの建設計画を進めていたANAインターコンチネンタル石垣リゾート(柳島司総支配人、客室数255室)は6日午後、新たに会員制ラウンジなどを備える国内初のクラブタワーを併設する客室数203室の新館建設工事をホテル敷地内で着工した。東京オリンピックが開催される2020年の5月完成、夏のオープンを目指す。新館は世界有数のラグジュアリーリゾートホテルとしての新ブランドを打ち出すことで、既存ホテルより高単価の客層を取り込む。
新館は敷地面積31万平方㍍内の既存ホテル西側に8階建てのクラブタワー棟、7階建てのラグーン棟とスパ棟の3棟を建設。建物は鉄筋コンクリート造り、延べ床面積2万2000平方㍍。総事業費は未公表。
ホテル内に長さ40㍍、幅20㍍のメーンプールを完備。クラブタワー棟の会員専用ラウンジでは、宿泊客が充実してくつろげる空間を演出するほか、商談スペースとしても利用が可能。
同棟内にも専用プールを配置したほか、庭付き客室もある。
事業主はGIC Private Limited、設計は大成建設㈱、施工は大成建設と㈱大米建設の共同企業体で行う。
新館建設で既存ホテルと合わせた客室数は458室となり、県内のANAインターコンチネンタルホテルでは、万座ビーチリゾートの397室を大幅に上回る。
同日の起工式でGICのリー・コクサン最高投資責任者は、取材に対し、「新空港の開港で今後の観光に期待している。国内外でも特にシンガポールからの観光客を取り込みたい。石垣島全体の観光の底上げに尽力したい」と話した。