社会の仕組みや勤労の厳しさを知り、今後の進路決定に役立てようと八重山高校(仲舛盛順校長)の1年生221人が6日から3日間、石垣市内の68事業所で就業体験を行っている。
このうち、石垣市立図書館(桃原直館長)では、4人の生徒が職員の指導を受けながら本などの貸し出し、返却の処理や本の修理など、図書館の仕事を体験している。
金嶺隼君(15)は「資料室が大規模なことに驚いた。読み聞かせをするのが楽しみ」と笑顔。司書の仕事に興味があるという宮良奈津美さん(16)は「細かい分類番号通りに本を棚に戻すのが大変だった。この就業体験を通していろいろなことを学びたい」と意欲を見せた。
職員の新本当之さんは「とても礼儀正しい高校生が来てくれてうれしい。コミュニケーション能力を身に付けてほしい」と期待した。(八重山高校実習生・大道妃夏・安里美妃)