▽…石垣島まつりハイライトの市民大パレードで目を引いた団体の一つが、八重山建設産業団体連合会。パワーショベル7台でダンスを繰り広げたのだ。これだけの数の重機が道路を走行するのは通常、ありえない。ショベルは隊列を組み、ところどころで息の合ったパフォーマンス。オペレーターもかっこいい。人手不足で悩む中、いいPRになった。
▽…西表祖納と干立の節祭の世乞いが行われた。干立の山下義雄公民館長は「キャッシュレス化やグローバル化を反映し、将来はオホホがお札ではなくキャッシュカードをまいたり、流ちょうな外国語をしゃべったりするかも」とユーモアを交えて未来を描いた。私たちが生きる未来には、どんな形の伝統芸能が息づいているだろう。
▽…小浜島の結願祭が行われた。祭り会場の嘉保根御嶽には、民俗や人類学を研究する専門家も訪れ、奉納芸能に見入っていた。見学者に話を聞くと「目当てはダートゥダー」。昨年、南集落が7年ぶりに演じ、ことし9月の東京国立劇場にも出演したことで「ことしも見られるのでは」と期待する人も多かったが、ことしの出演はなし。その男性は「来年こそは…」と祭り会場を後にした。