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県文化功労賞に高嶺、大盛の2氏

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2018年度県文化功労賞に輝いた高嶺ミツ氏(右)と大盛和子氏

 沖縄県は、2018年度県文化功労者受賞者を3日付で発表した。八重山からは伝統芸能分野で八重山古典民謡保存会師範の高嶺ミツ氏(93)=石垣市川平=、県指定無形文化財「八重山伝統舞踊保持者」の大盛和子氏(88)=同大川=の2人が選ばれた。同賞は芸術文化の振興、文化財保護への尽力など沖縄の文化の振興に功績のあった個人・団体を知事が表彰する。ことしは1団体14個人。13日午後、県庁で表彰式が行われる。

 

 ■高嶺ミツ氏(93) 八重山古典民謡発展に貢献

 県内外に門下生を持ち、1976年の八重山古典民謡保存会設立に参画。同保存会女性師範・教師の先駆者として長年、門弟育成や八重山古典民謡の保存・継承、普及・発展に貢献してきた。受賞報告を受けて「身に余る光栄。好きな唄を歌っている時が幸せ」とうれしそうに話す。

 同会の設立以前から農作業をしながらアヨーやジラバを歌い〝古謡〟がいつも身近にあった。島袋寛二(八重山古典音楽協会)、南風野喜作の両師匠に師事。81年、とぅばらーま大会で最優秀賞を受賞し、94年に高嶺ミツ研究所を開設。2001年、師範免許を取得した。

 地域の伝統行事や公演にも出演し、現在も門下生と歌声を披露。芸能の素晴らしさを体現している。

 

 ■大盛和子氏(88) 八重山伝統舞踊発展に貢献

 舞踊歴70年以上。今も舞台に立ち、地域活動や公演を行い後継者育成にも力を注ぐ。竹富島玻座間集落で生まれ育ち、幼いころから八重山舞踊は生活の一部。「舞踊がなければ、これまでの人生はなかった。これが生きがい」とほほ笑む。

 10代のころから国指定重要無形文化財「種子取祭」に参加し舞踊を奉納。

 1972年、新井三千師匠に師事し、八重山伝統舞踊を本格的に学ぶ。87年7月、大盛和子舞踊研究所を開設。八重山民俗舞踊保存会、八重山伝統舞踊保持者の会の会長を歴任。

 「踊りの原点は小学生のころ、旧盆アンガマで演じた踊りの数々」と振り返る。ピンと背筋を伸ばし「まだまだがんばるよ」と生涯現役を貫く考えだ。


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