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きょう投開票 県知事選・県議補選

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県議補選に立候補の(右から)金城利憲氏、﨑枝純夫氏、大浜一郎氏

 県知事選と石垣市区(欠員1)の県議補選は30日、各地で投票が行われる。即日開票され、夜遅くから未明にかけて当落が判明する見通しだ。台風24号の接近で暴風警報が発令されていた石垣市では29日午前10時34分に解除されて以降、各陣営が選挙カーを走らせ、3候補者が風雨の中、最後の訴えに力を振り絞った。

 補選は、ことし3月に市長選に出馬した前県議の砂川利勝氏の辞職に伴うもので、農業生産法人有限会社会長の金城利憲(63)、前石垣市議の﨑枝純夫(63)、自民公認で会社代表の大浜一郎(56)=公明、維新推薦=の新人3氏による1議席をめぐる争い。

 石垣市区は保革それぞれ1議席を確保する構図となっているが、補選には保守系の大浜氏に、県政与党系の金城、﨑枝両氏が加わったため、保守が従来の1議席を死守するか、県政与党側が議席を独占するかが焦点となっている。

 投票は石垣市内21カ所で午前7時から始まり、真喜良から白保までは午後8時まで、その他は午後7時まで。市総合体育館メーンアリーナで午後9時から開票される。与那国町では3カ所で午前7時から午後7時まで投票が行われ、町構造改善センターで午後8時から開票される。27日に繰り上げ投票が行われた竹富町の開票も午後8時から町役場2階ホールで。

 有権者数は20日現在、石垣市3万8740人、与那国町1366人。竹富町は27日の当日有権者3442人のうち県知事選に2426人(投票率70・48%)、県議補選に2400人(同69・73%)が1票を投じた。

 【金城利憲氏=きんじょう・としのり】1954年12月5日生まれ。石垣市白保(那覇市出身)。東京帝京高校中退。農業生産法人有限会社ゆいまーる牧場創業者・会長。

 【﨑枝純夫氏=さきえだ・すみお】1955年2月26日生まれ。石垣市石垣。八重山商工高校卒。元石垣市農業委員(4期)・同委員会会長。2014年9月に市議初当選。

 【大浜一郎氏=おおはま・いちろう】 1962年3月7日生まれ。石垣市石垣。青山学院大学経済学部卒。㈱石垣エスエスグループ代表取締役社長。八重山経済人会議代表幹事。

 

 ■辺野古移設に審判 県知事選

 【那覇】県知事選挙最終日の29日、沖縄本島は台風24号の暴風にさらされ、無所属新人で前宜野湾市長の佐喜真淳氏(54)=自民、公明、維新、希望推薦=とオール沖縄勢力が推す前衆院議員の玉城デニー氏(58)は街頭活動を見送り、電話やSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)などで運動を展開した。米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設の是非を最大の争点に繰り広げられた戦いにきょう、115万有権者の審判が下る。

 選挙戦で佐喜真氏は「県民の暮らしを最優先」をスローガンに掲げ、米軍基地の整理縮小や日米地位協定改定を強調。「沖縄の問題を解決するには県民所得向上が必要。県民所得を全国平均並みの300万円へ引き上げる」などと訴えた。

 辺野古移設の是非については「対立よりも対話」と政府との協調路線を打ち出すなど、直接言及しない戦略を徹底させた。

 玉城氏は「翁長知事の遺志を継ぐ」として辺野古新基地建設阻止を打ち出すとともに、国に過度に頼らず沖縄の未来は自分たちで決めようと呼び掛け、「誰一人置いてきぼりにしない政治を目指す」と強調した。

 翁長氏の「イデオロギーよりアイデンティティー」を引用し、「これが翁長知事が目指した保守中道の政治。うちなー保守の神髄だ」と訴えた。

 知事選にはほかに元那覇市議の渡口初美氏(83)、元会社員の兼島俊氏(40)が立候補している。

 県内の有権者は20日現在、115万8602人(男56万4806人、女59万3796人)。

 【佐喜真淳氏=さきま・あつし】1964年8月9日生まれ。宜野湾市出身。千葉商科大卒。2001年に宜野湾市議、06年に県議に初当選。12年に宜野湾市長に当選した。

 【玉城デニー氏=たまき・でにー】1959年10月13日生まれ。うるま市出身。上智社会福祉専門学校卒。2002年に沖縄市議初当選、09年に衆議院に初当選した。


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