前宜野湾市長の佐喜真淳氏(54)=自民、公明、維新、希望推薦=と、県政与党が推す前衆院議員の玉城デニー氏(58)による事実上の一騎打ちとなっている県知事選、農業生産法人有限会社会長の金城利憲(63)と前石垣市議の﨑枝純夫(63)、自民公認で会社代表の大浜一郎(56)=公明、維新推薦=の新人3氏の争いとなっている石垣市区(欠員1)の県議補選は27日、最終盤の三日攻防に入り、各陣営の候補者や運動員らが各地をくまなく回って支持拡大を図るなど、最後の追い込みに拍車がかかった。
セット戦を展開している佐喜真、大浜両氏の陣営には、自民党総裁選に出馬した石破茂氏が日帰りの日程で応援に。730交差点で「大浜さん、佐喜真さんを当選させ、県民、市民の生活を豊かにしよう。他地域では厳しい戦い。この石垣でどれだけ票をとれるかにかかっている。いつも最後に助けてくれるのは石垣の皆さんだ」と語りかけた。
大浜氏は「八重山の可能性を広げるためには国、県、市町の連携が大事。私は佐喜真さんとタッグを組んでしっかりと仕事をする」と訴えた。
玉城陣営は、同日夕、JAおきなわ大浜支店前で市議らが相次ぎマイクを握り演説。事務局長の宮良操市議は「玉城デニー氏は翁長知事からバトンを受けた。県民自らが選択できる沖縄県を取り戻すため、地方自治と私たちの自立が問われている。玉城デニー氏とともに、誇りある豊かな新時代沖縄をつくろう」と呼び掛けた。
金城氏は選挙カーで遊説、石破氏の演説直後に730交差点に立ち、「子や孫、八重山の将来のため、夢と希望のある社会をつくりたい」と声を張り上げた。
﨑枝氏は自転車で市街地を組まなく回り、字石垣での演説で「相手は経済界の大物だが、私は市民の生活を助け、実行する県議を目指す」と力を込めた。
■期日前投票に1万人超 石垣市
30日投開票の県知事選、県議補選の期日前投票は石垣市で27日までにそれぞれ1万807人、1万323人となり、有権者3万8740人(20日現在)の27・90%、26・65%に達した。
台風24号の接近を受け、24日から1000人台に乗り、26日から2000人を超えている。市選挙管理委員会も期日前投票を呼び掛けている。