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国立劇場で島々の芸能披露 竹富町町制施行70周年記念公演

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竹富町制施行70周年記念公演で披露された古見の歌舞「矼ゆば節」=24日夜、国立劇場大劇場

 【東京】竹富町制施行70周年記念公演「沖縄県竹富町島々の民俗芸能~世乞い~」(主催・竹富町、町教育委員会)が24日、東京千代田区の国立劇場大劇場で行われ、町内各島や地域の民俗芸能保存会10団体や郷友会など、約160人が出演。各地域に伝わる伝統芸能を披露した。同町の民俗芸能の東京での公演は初めて。芸能文化の普及や、後継者育成、観光客誘致に向け発信する事を目的に開かれた。

 第1部では、竹富島の古謡「種子取祭・世乞い唄」を手始めに、上原の舞踊「デンサ節」や波照間の棒芸「シーシン棒」、干立の舞踊「フタディ口説」など、地域に伝わる民俗芸能を、各島の保存会が次々と披露。

 小浜島に伝わる歌舞「ダートゥーダー」では黒面をつけたコミカルな踊りに会場からは笑いと手拍子がわき起こった。

 第2部では西表の神行事「西表島の節祭」のほか、締めくくりには出演者160人が幾重もの円となって古謡「巻き踊り(節祭)」を演舞。大団円の「六調節」では西大舛髙旬町長を筆頭に超満員となった1600人の観衆も巻き込んで、盛大な終幕となった。

 観覧した名護市出身で都内在住の照屋三枝子さん(66)は「琉舞をしているが、本島とは全然違う文化。五穀豊穣(ほうじょう)を祈る地域への深い愛を感じた」と語り、神奈川在住の田中広大さん(28)は「友人が棒芸に出ていた縁で初めて民俗芸能を見に来た。ぜひ、島に行ってみたくなった」と笑顔で話した。

 竹富町民俗芸能連合保存会の冨里保雄会長(62)は「感無量。本土の人たちからも喝采を受け、改めてこの大事な伝統を後世に伝えていく必要があると再確認した」と語った。

  (小笠原大介通信員)


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