本年度中の石垣市手話言語条例の制定を目指している石垣市は22日午後、市健康福祉センターで学習会を2回開き、参加者が日常会話などふだん使える手話表現を学んだ。
手話について広く知ってもらい、同条例への意見を聞こうと市民向けに初めて開催。会場には自由に意見が書けるスペースが設けられ、多数が寄せられた。
学習会では、市障がい福祉課の南風盛直子さんが「ありがとう」「ごめんなさい」「わかる」「好き」などの手話を紹介し、参加者が実践。全員が1分間黙って、音のない世界でろう者の気持ちも体感する時間もあった。
最後は提示された絵を見て、手話や身ぶり手ぶりで相手に伝える伝言ゲームも行われた。
手話を含めたコミュニケーションツールがあることを知ってもらおうと息子の将人君(9)を誘って一緒に参加した熊木珠木さん=石垣市浜崎町=は「もっとたくさん単語を知り、積極的に会話ができるようになれたらと思った」と感想。将人君は「『熊木』という手話を知ることができてよかった。ろう者もだが、視覚など障がいのある人のためにできることがあればしていきたい」と意欲を語った。