30日投開票の県知事選で、県政与党が支援する無所属新人で前衆院議員の玉城デニー氏(58)は18日夜、ひやみかちうまんちゅの会石垣・竹富支部(支部長・次呂久成崇県議)が大川公民館で開いた個人演説会に臨み、「翁長雄志知事からバトンを受け取った。ぶれない信念で知事を目指す。新時代沖縄を一緒につくっていこう」と決意を語った。弁士らは「翁長知事の遺志を引き継ぐ玉城デニー氏を知事に押し上げよう」と訴えた。
会場には大勢の支持者が集い、「ひやみかち節」で入場する玉城氏を手拍子で出迎え。冒頭、次呂久県議の呼び掛けで翁長氏に黙とうをささげた。
次呂久県議は「翁長知事の遺志をどう引き継ぎ、戦後70年も続く米軍基地とどう向き合い、これからどう脱却し、新しい沖縄をつくっていくのかが求められており、県民の将来を左右する大切な選挙」と意義を強調。
その上で「相手候補は、防衛と安全保障は国の専権事項として自治体には限界があると言っており、憲法が示す地方自治の理念を否定している。われわれが目指すのは地域の声、県民の声を吸い上げ導いてくれる新しいリーダーだ。玉城氏をわれわれの力で押し上げていこうではないか」と声を張り上げた。
選対副本部長の糸数慶子参院議員は「絶対負けられない選挙。翁長知事がつくったオール沖縄の枠組み、イデオロギーよりアイデンティティーを今こそ発揮すべきだ。相手候補は辺野古をひた隠しにしている。命限り(ぬちかじり)頑張っていこう」と連帯のあいさつ。
比嘉京子県議も「翁長知事の無念さを思うと胸が詰まる。沖縄の良識が試されている。玉城デニー氏は、住民合意がなく分断している自衛隊基地の建設は認められないときっぱりと示している。次の次の世代まで私たちの選択が誇れるよう頑張っていきたい」と述べた。
支部事務局の長浜信夫市議が「行動の提起」を行った後、支部事務局長の宮良操市議に合わせて「頑張ろう」を三唱、必勝を誓った。