新しく学校給食センター(宮良信世所長)が開所してから初めての給食が7日、石垣市内の小中学校に配送され、登野城小学校(浦崎喬校長、児童525人)で中山義隆市長、玉津博克教育長、石垣朝子教育委員長が4年生と一緒に給食を満喫した。
この日の献立は黒紫米、チキンの照り焼き、地元産マグロの中身汁、牛乳、お祝いとして配られたかるかんの5品。宮良所長によると、チキンの照り焼きは新たに導入したスチームコンベクションオーブンを使用したという。
これまで各校で保管していたトレーが同センターから配送され、回収まで行うようになったほか、食缶やはし入れなどもすべて新しくなった。さらに食器類が3種類から5種類に増え、この日は戸惑う児童の姿も見られたが、トラブルもなく準備が進められた。
大濱慎恭(よしやす)君(9)と島袋源己(げんき)君(同)は「チキンが一番おいしかった」と満足げ。「お皿がきれいになったのもうれしい。まだ今後のメニューがはっきりと分からないが、すごく楽しみ」と語った。
石垣委員長は「とてもおいしかったし、子どもたちの関心事も聞けて良かった」と述べ、同センターの果たす役割について「3食のうちの1食を給食が担っており、食育を考える上で求められるものは大きいと感じた」と語った。
中山市長は児童らに「これまでできなかったメニューが提供できるようになった。おいしい給食をたくさん食べ、健康で元気な体をつくってほしい」と呼びかけた。