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70人が栄冠つかむ 八重山古典民謡コン

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第40回八重山古典民謡コンクールの合格発表で、笑顔をみせる挑戦者たち=15日夕、市民会館中ホール

 第40回八重山古典民謡コンクール(八重山毎日新聞社主催)は最終日の15日、市民会館中ホールで奨励普及賞、新人賞の部の審査を行い、全日程を終えた。審査後は合格者発表があり、最優秀賞5人、優秀賞14人、新人賞39人、奨励普及賞12人の計70人が合格した。合格者が晴れ舞台を披露する第40回発表会は10月25日午後6時30分から、市民会館大ホールで開かれる。

 午後7時前に合格者の番号と名前がピロティに張り出されると、一喜一憂する挑戦者の姿が見られた。友人同士でガッツポーズをしたり、涙ぐみながら携帯電話で結果を伝えたりとさまざまで、さらなる目標へと決意を新たにしていた。

 宮良長久審査委員長ら各審査委員たちは「新人賞には素晴らしい歌を歌う人が多く、今後を担う人材が育っているように感じた」と講評。一方、「発声法や姿勢、三線の持ち方、調弦の仕方などに課題があり、指導の方法を考えていく必要がある」などと述べた。

 合格者は次の皆さん。

 ▽最優秀賞=芹田健嗣、多宇翔司、碧井かおり、山本恭照、宇根多恵子

 ▽優秀賞=西原和希、小渡大海、桶川美晴、中村夏子、馬場花梨、近内俊彦、藤縄禎典、南麻衣子、佐藤あゆみ、橋口望美、金盛昭子、東政太朗、船道亜希、冨里保裕

 ▽新人賞=中西梨夏、鉢嶺猛、小安深幸、仲底八重子、濱川吉博、矢野しほり、嵩本理恵、高木美奈子、仲嶺絵里子、大下恵、青木雅美、内間善三、仲道幸夫、福島繁、上田貴知子、高橋恵美、宮良綾子、大島貞子、城間恵、東盛美紀、比屋根徳人、小谷俊次、松田泉、速水研太、島仲裕、東筋秀美、長田直子、西泊結、宮良信成、前田剛、才田泰宏、謝敷さやか、吉川忠男、橋元未来、海老原義明、花城直人、樋口弘樹、内田早紀、小松晃

 ▽奨励普及賞=宮良あゆみ、川口彩葉、西白保悠月、柳澤一華、大泊来寧、﨑山みな実、仲新城瑛斗、嵩原沙輝、仲新城颯大、武岡美空、﨑山碧、上谷茜寧


北部で地域管理型に移行 各地域の公民館主体

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住宅地などに設置されている防犯灯=6月6日、字石垣内。北部地区では5月から地域で管理するようになった

 北部地区の集落内にある防犯灯は5月から地域の自治組織が管理する地域管理型に移行、公民館が石垣市から管理手当や修繕費などの補助金を受け、維持管理を行っている。管理主体がより身近になることで電球切れや故障の際、迅速に対応できるメリットがあるという。地域は「公民会の会計に補助金が入ってくるので地域活動にも役立つ」と期待している。

 市民生活課(名嘉昇課長)によると、防犯灯の管理を自治体が直で行っているのは県内11市中、石垣市のみ。同課は2012年度から地域管理型の検討を具体化。外部委員で構成する検討委員会から13年4月、地区プロパー(現行政連絡員)制度とのセット委託をとの答申を受け、公民館長が行政連絡員を兼ねている北部地区からスタートさせた。今後、効果を検証しながら順次拡大していく方針だ。北部地区では星野、伊野田、伊原間、明石、久宇良、平久保、平野の7公民館が行政連絡業務の委託費と防犯灯の維持管理補助を受けている。防犯灯は計134灯あり、補助額は総額78万円。

 これまでの防犯灯管理は、故障したとの連絡を受けた同課が担当職員を派遣して調査した後、電気事業者の窓口となっている八重山電気事業協同組合に依頼、同組合の加盟者が修繕を行うという流れ。これだと1週間かかる。地域管理型に移行すると、行政側にとっては職員を別業務に振り向けるなど業務の効率化を図ることができるという。

 地域にとっても故障時に即、身近な人に連絡できるようになり、地域になじみの業者に依頼するなどして迅速な対応が可能。安心安全な地域づくりに住民が主体的に関わることができる、とも期待されている。

 あり方検討委の委員で伊野田の仲原清正前公民館長は「防犯灯が発光ダイオード(LED)になっているので明るくなっており、電球切れも少なくなるだろう。故障しても気付いた住民が公民館長に連絡すれば、すぐに対応できる。これまで公民館の活動には補助金がなかったので、防犯灯管理の補助金が入ってくるので役員はみんな助かると喜んでいる」と話している。

「どうなるの?」

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 ▽…任期満了に伴う竹富町議会議員選挙を9月に控え、現職最後の一般質問が行われる6月定例会。12人の議員のうち、8人が野党ということもあり、厳しい追及も予想される。質問内容を事前に町当局に伝える質問通告には方言で「どうなるのわが竹富町は」と記載する町議も。中身のある論戦に期待したい。

 ▽…名蔵小中学校の戦跡巡りが名蔵地区の白水で行われた。児童生徒らは足元の悪い山林を歩き、奥地へと分け入った。くもの巣やヘビに騒ぐことも。木々が日差しをさえぎってはくれるが、その分、風も通らず、蒸し暑い状態。当時は戦争やマラリアという恐怖も襲ってくるのだからたまらない。「体験したくない」とげんなりした様子の生徒も。

 ▽…16日から始まった石垣市議会6月定例会の一般質問は、部長に加え課長も答弁するようになっている。これまでは原則部長が答えていたが、質問内容が詳細に及ぶと、わざわざ課長から聞いて説明するケースも度々。課長の登壇で答弁をスムーズにする狙いがある一方、部長側には課長にも責任と自覚を持たせようという思惑もあるようだ。

国道バイパスの大型プランター「緑化コンテナ」…

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 国道バイパスの大型プランター「緑化コンテナ」から、花が一斉に消えた、と報じられた。緑化と維持管理を任せている造園業者との契約が終了したため、らしい▼このプランターを見ると、実に合理的だ。鉢植えの花を持ってきてガチャンと設置する。台風前にはさっさと取り外して持ち帰る。維持管理は容易だ▼若い人の発想だろうか。最初のイメージは、部品を短時間で取り換えるロボット漫画、もしくは戦隊ヒーローもののテレビ番組だった。ところが残念なことに「主人公」がいない▼この場合、ヒーローは「花」だ。どのようなヒーロー・ヒロインを作り上げるのかという「台本」がない。沖縄だから「ハイビスカスさネェ~」「いやブーゲンビレアさァ~」。少し食傷気味になる▼鉢植えだと、ヒーローにも限界がある。予算不足で雨靴にジャージー姿の超ローカルヒーローになりかねない。ディレクターがしっかりしないと造園業者が戸惑う。落札できるか分からない花を、事前に育てておくわけにはいかない。それが一般的▼むちゃぶりされても、業者は落札後にしか準備できない。従ってヒーローは貧弱になりかねない。ただ、花と限定している台本を、ピパーツやハーブなど、関心を持たせるような「合わせ技」に書き換えると、元気になるかも知れない。(黒島安隆)

大嶺きょう今季初先発 11カ月ぶり1軍マウンド

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2月16日に市中央運動公園野球場で行われた石垣島初のオープン戦で登板した千葉ロッテの大嶺祐太。今季初の1軍登板が決まった

 千葉ロッテマリーンズの大嶺祐太が17日午後6時、横浜スタジアムで行われる横浜DeNA戦に先発する。大嶺にとって昨年7月7日の西武戦以来、約11カ月ぶりの1軍マウンドとなる。エース成瀬や唐川が勝ち星に恵まれないなか、今季初先発の結果次第では「ローテーション入りの可能性もある」と期待も膨らむ。       ロッテはリーグ3位。現在行われているセ・パ交流戦でも勝ち星を伸ばせず9勝9敗。

 苦しいチーム事情のなかで、大嶺に1軍初先発のチャンスがめぐってきたことについて、1SHIGAKI26の大城文博会長は「いいタイミング。交流戦も後半戦に入り、大嶺を入れて巻き返しを図りたいのではないか」と分析。「2軍では兄弟そろって活躍している。結果次第ではローテーション入りの可能性もあるはず。後半戦の起爆剤にする意味でも、何とか勝利を挙げてほしい」と期待した。

 横浜の先発は以前、ロッテに所属していた久保康友。元先輩との投げ合いに、大城会長は「いい刺激になるのではないか」。

 大嶺は今季2軍で11試合に先発し、5勝1敗。防御率は4.98。

2部門で栄冠つかむ 先島親善剣道大会

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第38回先島親善剣道大会宮古島大会で少年、一般の両部門を制し、優勝した八重山代表選手団=14日、宮古島の宮原小学校体育館(八重山剣道連盟提供)

 第38回先島親善剣道大会宮古島大会(宮古郡剣道連盟、八重山剣道連盟主催)が14日、宮古島の宮原小学校体育館で開催され、八重山は少年の部で9勝、一般の部で4勝を挙げ、両部門で優勝を飾った。

 結果は次の通り。

 ◆少年の部

 ▽先鋒=当銘由羅(大本小4年)○—×友利新▽次鋒=与那覇徒和(真喜良小4年)○×源河璃玖▽十六将=当銘由羅(大本小4年)○×甲斐蒼眼▽十五将=与那覇徒和(真喜良小4年)○×五十嵐晴輝▽十四将=松本航(真喜良小4年)×○下里拓磨▽十三将=新城紅子(平真小5年)○×荷川取大翔▽十二将=千葉史哉(登野城小5年)×○福田翔琉▽十一将=金嶺晃(白保小5年)○×古波蔵伶來▽十将=平良駿(新川小6年)×○五十嵐匠海▽中堅=岩崎颯士(登野城小6年)○×垣花拓省▽八将=金嶺隼(白保小6年)※引き分け※殿村直太郎▽七将=押尾尚紀(真喜良小6年)×○甲斐菜桜▽六将=宮城智司(真喜良小6年)○×友利日向▽五将=金城隆生(大浜小6年)×○宮平朋弥▽四将=大濱耕一(登野城小6年)○×友利理▽三将=崎原波流(西表小6年)×○喜久川優▽副将=飯田晋太郎(西表小6年)×○池村竜誠▽大将=猪狩琉志(八重高2年)※引き分け※根間健慎

 ◆一般の部

 ▽先鋒=高倉大(八)×○稲垣聖司▽次鋒=崎原毅(八)※引き分け※古波藏実▽五将=金城賢(八)○×平良政樹▽中堅=末吉龍大(八)○×長濱康裕▽三将=吉見武浩(八)○×根間康雄▽副将=森井一美(八)○×国仲克紀▽大将=船道安広(八)※引き分け※平良晴樹

「ひとめぼれ」を初出荷 「味も上々」本島へ135㌧

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八重山産ひとめぼれの1期米を積んだトラックを拍手で送り出した出荷式=16日午後、JA八重山地区ライスセンター構内

 JAおきなわ八重山地区営農振興センター(大道保夫センター長)は16日午後、「ひとめぼれ」の1期米135㌧余をJA八重山地区ライスセンターから本島向けに初出荷した。21日から本島内のスーパーなどの店頭に並ぶ。同センターによると、「ひとめぼれ」の1期米は今年、800㌧の出荷を予定。

 この日出荷したのは石垣島と西表島の稲作農家約200戸が収穫したもので、味も上々だという。

 この日の出荷式には生産農家やJA関係者約30人が出席し、1期米を積んだトラック2台を万歳三唱で送り出した。

 八重山地区水稲生産部会の翁長孝夫部会長は「天候の影響で例年より収穫が10日ほど遅れたが、米の出来は上々」とあいさつ。

 JA八重山地区本部の大道保夫センター長は「日本一早く出荷された八重山のお米が安全・安心に県民の食卓に並んでほしい」と語った。

「まともな行政か」 竹富町6月定例会

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4億円余の補正予算案などを審議した竹富町議会6月定例会=16日午前、議場

 6月定例竹富町議会(西大舛髙旬議長)は16日、本会議を開き、一般会計当初予算に4億1010万円を追加し、総額54億4850万円とする補正予算案を審議した。新年度スタートから3カ月足らずしかたっていない時期に4億円超の補正が行われることに、議員から「まともな行政運営といえるのか」(新田長男氏)など厳しい指摘が相次いだ。川満栄長町長は「資材の高騰で見積もりとのずれが生じ、予算の追加を余儀なくされている」と理解を求めた。

 勝連松一企画財政課長は、過去3年間に6月定例会に提案した一般会計の補正規模が2100万円~1億8500万円だったことを説明したうえで、「当初予算からじっくりと調整し、このような補正額にならないように努力したい」と答えた。

 町当局は今回の補正で、西表製糖工場の屋外工事費に9300万円、船浦中学校建て替えに伴う建築工事費に6600万円、西部共同調理場改築工事・備品購入費に1億500万円をそれぞれ追加するなどしている。当局側は今回の補正が建築資材の高騰に伴うものであることを説明した。

 これについて、新田氏は「町の積算の仕方では厳しいと昨年から何度も言ってきた。納得できる予算の組み方ではない」と指摘。

 西表製糖工場建築工事については新博文氏が取り上げ、事業費の積算方法に甘さがあったのではないかと指摘。

 町によると、同工事は2013年度予算で総額を計上する予定だったが、本年度当初予算と今回の補正予算案にも町の一般財源で合わせて2億6千万円余りを計上。このため、同工事は総額29億4000万円のうち、5億4200万円が町の持ち出しとなる見通し。

 これについて、野底忠農林水産課長は「当初の見積もり段階ではここまで予算規模が大きくなると予想できなかった」と釈明した。

 この日は、町子ども・子育て会議条例など条例案4件も審議した。


肥育牛増頭対策支援へ 牛舎増築に補助を計画

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 石垣市議会(伊良皆高信議長)の6月定例会は16日、一般質問の日程に入り、初日は前津究、長浜信夫、仲嶺忠師、平良秀之、知念辰憲の5氏が登壇した。需要に供給が追いついていない石垣牛など肥育牛の増頭対策について当局側は、牛舎の増築補助など具体的な支援事業を計画していることを明らかにした。9月補正で予算計上を目指す。今定例会に上程されているフィッシャリーナの料金設定には、与党議員から議案の取り下げを求める意見が出た。

 肥育牛への対応については知念氏が「石垣牛は慢性的に不足している。新食肉センターの経営安定のためにも石垣島産和牛の増頭が求められている」と質問した。

 岩下幸司農水部長の答弁によると、1戸当たり10頭分を増やすための補助金として上限300万円程度を予定。岩下部長は「繁殖から肥育にチャレンジするところに焦点を当てたい。財政当局とも9月補正でできるようにしたい」と述べた。

 フィッシャリーナの浮桟橋の料金設定については仲嶺忠師氏が「現在の設定より2倍以上から7倍以上。利用者からは驚きと戸惑いの声が挙がっている」と疑問視した。

 料金は船の長さによって11段階で設定されており、月額で7500~2万2500円。岩下部長や平良守弘水産課長は「潮の干満に影響なく利用でき、電気・給水施設も完備している。利便性を加味した料金設定になっており、県内はもとより全国的にも安い」と理解を求めたが、仲嶺氏は「関係者への説明や意見交換も行っていない。議案を取り下げ、意見交換したのちに上程してはどうか」と納得しなかった。

 このほか、子どもセンターが館外活動として真喜良団地の自治会室で週2回行っている「とびだせ児童館」について、平良氏が「他の地域にも拡大できないか」と要望。中山義隆市長は「地域の協力が得られるのであれば指導者を確保するなど、積極的に拡充を進めたい」と応じた。

 前津、長浜両氏が取り上げた八重山教科書問題で成底啓昌教育部長は「生徒の転校、教員の人事異動、教科研修などに支障が出ることに懸念を示したもので、竹富町が離脱することに反対ではない」と市教委の立場を代弁した。

拍子抜けの議案審議

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 ▽…高齢者施設竹富ゆくい処建築工事請負契約案などについて審議した竹富町議会6月定例会。同施設の建築工事請負契約案は2013年度当初予算に計上され、国の臨時交付金を活用して整備される予定だったが、作業が遅れたことで交付金を返還。一般財源で整備することとなった施設だけに、この日の本会議では紛糾するかと思われたが、わずか30分で審議が終わり、意外な結末に。

 ▽…駐輪場が満車状態で周辺への駐輪が常態化している石垣港離島ターミナル。駐輪スペースが不足している実態もあるが、視覚障がい者が通行する点字ブロックの上に駐輪しているケースもあり、所有者のマナーの問題も。旧離島桟橋周辺の道路では路上駐車も常態化しており、取り締まり強化も必要では?

 ▽…与那国町議会6月定例会で小中学校の給食費と幼稚園のミルク費の無料化が可決された。保護者は負担軽減に喜ぶ半面、財源に自衛隊の町有地賃貸料が充てられることに「複雑な気持ち」という声も。自衛隊配備に反対する男性は「このままアメを与え続けられ、なし崩し的に自衛隊がいて当たり前の島になってしまわないか」と不安を隠し切れない。

戦争の放棄を定めた憲法第9条に、ノーベル…

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 戦争の放棄を定めた憲法第9条に、ノーベル平和賞を受賞させようという活動が注目を集めている▼神奈川県座間市に住む主婦の鷹巣直美さん(37)らが中心となって、ノルウェーのノーベル賞委員会に提出した推薦状が今年4月、正式に受理されたからだ▼活動の始まりは「9条の素晴らしさに光を与えることはできないか」との思いからだった。高校卒業後に留学先のオーストラリアでスーダン難民の男性と出会った。そこで小学生のときに内戦で両親を殺された話しを聞き、戦争の悲惨さや9条の大切さを実感したという▼しかし、ノーベル平和賞は個人か団体に贈られるもので憲法は対象でなかった。1昨年、欧州連合(EU)が「地域の統合により、国家の和解と平和を進めた」として平和賞に選ばれた。鷹巣さんらは「戦後70年近くも日本に戦争をさせなかった。9条を長年にわたり保持し続けた日本国民にも、受賞の資格がある」と訴えている▼実行委を立ち上げ、インターネットや街頭で集めた署名は8万人(8日時点)を超えた。活動が広がりをみせる一方で、ネット上では賛否両論も渦巻いている▼日本は先の大戦の反省から戦後、一貫して平和国家の道を歩んできた。安倍政権で改憲論議が進む中、憲法9条は世界的にどう評価されるか。10月に結果が発表される。(鬚川修)

「アリの一穴」で歯止めなく

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■限定的容認へ

 

 何が何でもと国民の反対も無視してがむしゃらに「戦争する国」に暴走する安倍首相を止められないこの国は一体どうなっているのだろう。一強多弱で野党の力が消えうせ、自民党も「みんな首相のポチになっている」と古賀誠元幹事長に揶揄(やゆ)されるように党内の自浄力は弱まり、集団的自衛権行使容認の歯止めは、ある意味で平和の党の公明党頼みだった。

 その公明党までも最近、限定的ながら行使を認める方向に向かっておかしくなっているのだから、この国は専守防衛の「戦争をしない国」からいよいよ人のけんかも買って出るような「戦争する国」になりそうな状況だ。

 かつて1990年8月にイラクがクウェートに侵攻した湾岸戦争の際、当時の海部俊樹首相は同盟国のブッシュ米大統領から自衛隊の多国籍軍参加を強く求められたが、憲法9条を理由に断ったという。それはひとたび自衛隊を海外派兵すると「アリの一穴」で歯止めがきかず、次々派兵することになるという後藤田正晴官房長官の言葉があったからだという。

 公明党も限定的とはいえ、一度行使を容認すれば、それが歯止めの効かない「アリの一穴」になることは明らかだし、限定的も認めるべきでない。

 

■反対署名の受け取りも拒否

 

 しかしなぜ安倍首相は自国を守る専守防衛だけでなく、あえて他国のために自衛隊をこうも急いで戦争させたがるのだろうか。戦地へゆくということはそれは決して戦争ごっこでなく、現実に自衛隊員らが命を失うだけでなく相手国の恨みを買い、日本が攻撃を受け、特に基地がある沖縄が真っ先に攻撃を受けかねないということだ。

 首相らはよく中国や北朝鮮の脅威を強調するが、むしろわが国の脅威は中国などを挑発し、隣国と緊張関係をつくりだしている積極的戦争主義の好戦的な首相らにあるというべきだろう。

 しかもやり方は国民の審判を仰ぐ憲法改正でなく、憲法に対するクーデターといわれるように、一内閣が憲法の解釈やこれまでの政府見解を次々都合のいいように変える強引なものだ。

 こうした首相らの暴走に対し、作家の大江健三郎氏ら憲法学者や作家らで組織する戦争させない1000人委員会が12日、東京の日比谷公園で集団的自衛権行使容認に反対する3000人集会を開き、約175万人の署名を衆参両院に提出したが、首相側は受け取りを拒否したという。これではまるで独裁者というしかない。そういう強引な手法はいずれしっぺ返しがあるだろう。

 

■平和主義を貫け

 

 その首相に押し切られ、さらに党として連立離脱を避けるため、容認に反対だった公明党も与党協議で「限定的容認」にかじを切り出した。しかし党内は依然行使容認に慎重意見が根強いようだし、自民に屈するべきでない。

 自民党でも岐阜県連が首相らの強硬姿勢を懸念し、県内各市町村に慎重検討を求める意見書採択を要請したという。首相らの暴走にブレーキをかける動きをさらに広げるためにも、「平和の党」の公明党は平和主義を貫くべきだ。連立に踏みとどまるために党是に反する安易な妥協をするべきでない。

八重農生2人全国へ 登野城、新垣君

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第62回県学校農業クラブ連盟大会で優秀賞に輝いた新垣晃平君(右)と登野城吉慶君=17日午後、八重農校長室

 第62回県学校農業クラブ連盟大会第65回日本学校農業クラブ全国大会沖縄大会リハーサル大会(日本学校農業クラブ連盟など主催)がこのほど、南部農林高校で開かれ、農業土木区分で新垣晃平君(八重農緑地土木科3年)、造園区分で登野城吉慶君(同グリーンライフ科2年)が優秀賞に輝いた。2人は10月に県内で開かれる全国大会に出場する。

 大会には約130人が出場。農業、園芸、畜産など9区分で行われ、農業に関する知識や技術を問う問題の正答率を競った。

 新垣君は「先生から結果を聞いた時はうれしかった。全国は問題の規模も違い、簡単にはいかないと思うが、上を目指したい」、登野城君は「放課後や家での追い込みが生き、優秀賞を取れたと思う。全国でも良い結果を持って帰れるように頑張りたい」と抱負を語った。

 実際に大会の様子を見た同校の渡久山修校長は「静寂と緊張感の中で生徒たちはよく頑張っていた。全国での活躍も期待したい」と激励した。

ラジオで全国に八重山PR 人気番組を公開生放送

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メーンパーソナリティーに岸田敏志さん(右)を迎えて行われた「アフタヌーンパラダイス」の公開生放送=16日午後、FMいしがきサンサンラジオ・サテライトスタジオ

 月曜から金曜日の午後、全国約80局のコミュニティーFM局で放送している「アフタヌーンパラダイス」の公開生放送が16日、「FMいしがきサンサンラジオ」(東大田政三代表取締役)のサテライトスタジオで始まった。石垣市がサンサンラジオと提携して行う観光PR事業「まるごと一週間 石垣島WEEK」の一環。21日まで行う。

 初日の16日は、岸田敏志さんをメーンパーソナリティー、池田卓さんら地元出身のゲストたちが「石垣島八重山について知りたいこと大募集!」をテーマにトークを繰り広げ、八重山の魅力を全国に発信した。

 特産品や那覇石垣往復航空券が当たるクイズなどもあり、県内外のリスナーから多数の応募が寄せられた。

 「アフタヌーンパラダイス」の公開生放送は20日まで。メーンパーソナリティーは渡辺真知子、小室等、杉真理、因幡晃。21日は「あの頃青春グラフティ」(メーンパーソナリティー岡野美和子)の公開生放送を行う。

石垣漁港フィッシャリーナ 利用料金の見直しを

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石垣漁港フィッシャリーナの料金設定の見直しを求め、中山市長(右)に要請書を手渡す八重山ダイビング協会の安谷屋会長ら=17日午後、庁議室

 石垣市が設定したヨットや遊漁船などの係留施設「石垣漁港フィッシャリーナ」の利用料金案に対し、マリンレジャー関連3団体は17日、石垣市と市議会に対し、「漁港や港湾の利用料金よりも大幅に高く設定されている」として見直しを要望した。

 八重山ダイビング協会(安谷屋正和会長、79社)、八重山マリンレジャー事業協同組合(藤井成児代表理事、13社)、石垣島マリンレジャー協同組合(屋良部守代表理事、12社)の代表らが中山義隆市長と伊良皆高信議長を訪ね、要請書を提出した。

 中山市長は「議会の議論を見守りたい」と述べた。料金を定めた議案はすでに経済民政委員会(上門孝子委員長、委員7人)で原案が可決されていることから、24日の本会議で報告された後、採決が行われる。

 岩下幸司農水部長は「宜野湾や糸満のフィッシャリーナの料金を参考にし、それよりも安く設定した。浮桟橋の料金を港湾や漁港と同じにするわけにはいかない」と理解を求めた。

 3団体は、漁港や港湾と同様かそれに近い料金設定を望んでおり、安谷屋会長は「燃料が高騰し、ダイビング料金の引き上げはできない。フィッシャリーナの利用料金が上がると、負担増になるのは目に見えている」と訴えた。

 3団体は、フィッシャリーナの完成で漁港内から強制的に移動させられると懸念を表明したが、岩下部長は「強制的な移動はない。皆さんの意見や意向を踏まえながら、禁止区域を検討することを県から確認している」と説明した。


駐輪場が満車状態 石垣港離島ターミナル

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駐輪場が満車状態となり、岸壁への駐輪が常態化している石垣港離島ターミナル周辺=6日午後

 本格的な観光シーズンを前に、石垣港離島ターミナル周辺の駐輪や港湾施設周辺の駐車を問題視する声が上がっている。ターミナル内のテナント関係者によると、ターミナルの駐輪場は放置自転車や長期間の駐輪が多く、常に満車状態で、港湾利用者だけでなくテナント従業員の駐輪スペースも確保できない状況が常態化しており、石垣市港湾課(玉城広文課長)も対応に苦慮している。

 離島ターミナルはミニバイクを数十台ずつ駐輪できる駐輪場が2カ所設けられているが、常に満車状態でターミナルを取り囲むように自転車やミニバイクが止められている。

 岸壁付近への駐輪や視覚障がい者が歩行するための点字ブロックをふさぐ形でミニバイクを止める利用者もいる。これに市港湾課の佐藤隆課長補佐は「駐輪スペースが圧倒的に不足している。スペースの確保を考えなければならない」と話す。

 ターミナル内でテナントを経営する瀬戸守さんは「駐輪スペースが狭いため、ターミナル内のテナントの従業員もミニバイクや自転車を止められないでいる。駐輪している自転車の中には盗難に遭ったものもあり、対応が必要だ」と指摘する。

 放置自転車について佐藤課長補佐は「数カ月に一度、20~30台の自転車を撤去しているがいたちごっこになっている。盗難自転車の可能性もあり、手が付けられない状態だ」と話している。

 また、旧離島桟橋周辺道路への駐車が常態化していることについて佐藤課長補佐は「港湾区域内の駐車車両を物理的に締め出すと路上に止める人がいる。交通の支障になり、危険な場合もあるので警察に取り締まりをお願いしている」という。

 このため、八重山署地域課(船道安広課長)でも、駐車違反の取り締まりを行っているほか、夜間の取り締まりも実施しているという。

生活困窮者の調査へ 空き缶持ち去り禁止条例で

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 石垣市議会(伊良皆高信議長)の6月定例会は17日、箕底用一、宮良操、石垣涼子、我喜屋隆次、松川秀盛の5氏が一般質問を行った。アルミ缶など資源物の持ち去りを禁止する廃棄物の処理・清掃に関する条例の一部改正案をめぐり、当局側は11月1日の施行日までに実態調査を行い、生活困窮者らへの対応を検討する方針を示した。登野城漁港で災害に強い基盤整備を計画していることも明らかにした。

 ごみ処理条例改正案を取り上げた我喜屋氏は「生活費に充てている人もいるので慎重に議論しなければならない」と要望。慶田盛伸福祉部参事兼環境課長は「持ち去り行為をする人が生活困窮者かどうか詳細は把握していない。施行日までの5カ月の周知期間の中で買い取り業者も交えて話をさせてもらい、実態把握の調査を進めたい。その上でこれらの皆さんには福祉部門とも連携して対応したい」と答弁した。

 これに関連して知念修福祉部長は、来年4月施行の生活困窮者自立支援法で住宅補助や就労支援が行えると紹介、「環境課も交えて法のもとに支援ができればと思っている」と述べた。

 条例案は月曜日から水曜日までの資源ごみの日に限り、アルミ缶など資源物の持ち去りを禁止している。

 登野城漁港については箕底氏が「台風対策や安心して係留できる施設の要望が漁業者から挙がっている」と質問。平良守弘水産課長が、本年度から5カ年で計画する生産基盤整備事業の内容を明らかにした。

 計画によると、護岸50㍍を耐震化するほか、陸揚げ用や係留用の岸壁を計490㍍整備。さらに干潮時でも物揚場から漁船への乗り降りがスムーズにできるような浮桟橋、台風時の対策として波除堤や防風柵の設置を予定している。事業費は総額10億円を要求している。 

 このほか、来年4月から始まる子ども・子育て新制度について知念福祉部長は、11月の保育園入所申請に間に合うよう、保育の必要性を認定する基準を定めた条例案を9月定例会に提出、10月下旬から保護者や保育事業者に周知していく考えを示した。石垣氏、我喜屋氏への答弁。

「本当か?」

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 ▽…山原地区の道路について石垣市側は18日、市議会一般質問で、市道に認定した上で整備していくと答弁した。この問題は過去にも度々取り上げられているが、勾配などの基準を満たしておらず、市道認定は極めて困難とのことだった。過去に質問した議員も「今の答弁は本当か」と首をかしげるばかり。

 ▽…3人の登壇で終わった竹富町議会6月定例会の一般質問1日目。今回は10人が質問を通告しているが、質問のたびに当局側の答弁調整に時間がかかった点もこの日の課題となっている。4月に新しい課長が複数誕生したばかりで、仕方のない面もあるが、行政機関は団塊世代の退職が相次いでいる時期でもあり、十分な引き継ぎが求められている。

 ▽…登野城小学校で授業を体験しているジェームス・タケシ・オソリオ君。昨年に続き2度目の来島で、顔見知りも増えた様子。昨年はリュックサックだったが、今年はランドセルで登校。すっかりなじんでいる。流ちょうな日本語を話し、クラスメートからの人気も高く、「また来年も来てほしい」と言われると、「来る!」と即答。

 ▽…石垣市IT支援センターに入居するコールセンターが6月末で撤退することが分かった。昨年3月1日に60人の雇用で本土企業が運営をスタート。きらびやかな入社式から一転、希望を抱いた地元従業員の思いとは裏腹に、研修期間を終えた「人財」はお役ご免。1年3カ月で撤退となった。石垣島に依然根付かないコールセンター企業。IT支援センターには空きフロアもあり、宝の持ち腐れ状態は続く。

ごちそう振る舞い感謝 一夜限りの居酒屋で歓待

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地域のお父さんたちを歓待した祖納婦人会の会員ら=15日、祖納公民館

 【西表】祖納婦人会(古見公子会長)による「父の日感謝パーティー」が15日、祖納公民館でにぎやかに開催された。会員らが腕によりをかけて作ったごちそうや多彩な舞台余興で地域のお父さんたちを喜ばせた。

 浴衣などで着飾った会員らが一夜限りの居酒屋をオープンさせてお父さんたちを歓待するユニークな企画となり、石垣市大川から招いた玉代勢光子さん、後盛和子さん、仲間多鶴子さん、石川美智子さんで組織する「パナパナ会」が舞台を盛り上げた。

 パナパナ会は、八重山民謡や演歌、ナツメロなど多彩な楽曲に乗せた軽快な踊りを次々と披露し、最後に発表した「北国の春」では、夫婦が手を取り合って踊るなど夫婦円満にも一役買っていた。

 子どもたちは、日ごろ、一生懸命働くお父さんへの気持ちを手紙にしたため、それぞれ舞台で発表。中には「お父さんの料理は、お母さんよりおいしいので、また作ってください」という子どももおり、会場は大きな笑いに包まれた。

 手紙を手渡されたお父さんたちは「胸がいっぱいです」と喜んでいた。

今夏スタート 黒島大原航路

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 竹富町は、定期路線が運航していない石垣—黒島—大原間の航路新設検討に向けた社会実験を8月1日までにスタートし、来年3月末まで1日1往復の運航を計画している。西表島大原への町役場移転を見据え、町が試験的に独自に実施するもので、運航に伴う赤字の補填(ほてん)に充てる運航補助は約200万円を見込んでいる。

 町当局が18日、開会中の6月定例会で運航計画を明らかにした。

 ただ、社会実験を終えた後のスケジュールが示されなかったことから、島仲秀憲氏は「赤字を補填してまで実施する必要があるのか」と当局の見解をただした。

 川満栄長町長は「町役場移転に向けた住民説明会でも島間の海上ネットワーク構築の要望が高く、必要性があると政治的な判断をしている」と理解を求めた。

 島仲氏は「政治的判断だとしても積算が甘すぎるのではないか」と追及。東金嶺肇商工観光課長は「一括交付金の活用の可否も含めて検討させてほしい」と答えた。

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