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地区交通安全協 1団体21個人を表彰

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交通安全に功労のあった個人や団体に八重山署の島尻重美署長から賞状が贈られた=24日午後、同署

 地区交通安全協会(辻野ヒロ子会長)の第66回定期総会と表彰式が24日、八重山署であり、人事異動に伴う役員改選のほか、業務経過報告や決算収支報告、収支予算案などが承認された。引き続き行われた表彰式では、交通安全に功労のあった1団体21個人が表彰された。

 協会は▽飲酒運転根絶運動の推進▽子どもと高齢者の交通事故防止および自転車安全利用に関する広報啓発活動の推進▽二輪車および若年者の交通事故防止活動の推進|など8項目を重点目標に掲げ、「飲酒運転の根絶運動の日」10周年記念シンポジウムや同協会65周年チャリティーイベントの日程などを確認した。

 また、収支予算で自治体からの助成金が石垣市10万円(前年8万5000円)、竹富町8万円(同8000円)、与那国町8万円(同8000円)と増額されたことが報告された。

 役員改選では、副会長が改選されたほか新しい理事が8人加わった。

 辻野会長は「交通事故は若干増えているが死亡事故はゼロを更新している。今後も関係機関や行政と連携して事故防止に努めたい」と抱負を述べた。

 警察関係者以外の新役員と受賞者は次の通り。

 【新役員】

 ▽副会長=石垣敦子▽理事=黒石髙子、屋宜靖、國吉長朗、宮良和美、前里和江、辻野伴子、船道サエ子、新本憲子、伊良部哲夫、新城一政、嵩原ひろ子、大久研一

 【受賞者】

 ▽交通安全功労者=徳山明美、井上恒子、白玉敬子、西里真由美、宮良礼子、川平京子▽優良安全運転管理者=伊禮丈仁(西表島交通)▽優良運転者=石嶺真誠(八重山港運)、大浜弼亮、松竹操(以上、先島交通)、荒木和友(西表島交通)、島本聡、仲嵩奈々(以上、沖縄電力)▽優良事業所=大同火災海上保険㈱八重山支社(宮里大介支社長)


振興予算確保へ意見交換 懸案事業実現へ課題整理

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県側(手前)の総括説明を聴く八重山3市町長と多良間村長ら=24日午後、県八重山合同庁舎

 2020年度沖縄振興予算の要請に向けた県と八重山・多良間4市町村長との意見交換会が24日、県八重山合同庁舎であり、各市町村から事前に提出のあった意見に対し、県が考え方を説明した。このうち、県道石垣空港線(新空港アクセス道路)について市が整備の遅れを懸念、県は予算を確保し早期の全線供用開始に取り組む考えを示した。

 石垣空港線は2022年度の全線供用開始が予定されているが、市は「近年の公共工事費削減の影響を受け、事業費の予算確保、工事の進捗(しんちょく)が懸念される」と指摘した。

 県は「予算については沖縄振興公共投資交付金の道路事業予算のうち約3割程度を優先的に配分しており、次年度予算についても所要額の確保に努め、早期供用開始に取り組みたい」との方針を示した。

 このほか市は、今年度の沖縄振興特別推進交付金、同公共投資交付金の両交付金の地方への補助額がいずれも過去最低となっていると指摘、補助額減少以前の額の確保を強く要望した。県は「どれだけ確保できるかが大きなポイント」とした。

 竹富町が要望した波照間空港の早期再開について県は「再開の時期を明言できる段階に至っていないが、引き続き、同路線へ就航可能な航空会社の確保に取り組みたい」とした。

 船浮地区、新城島、鳩間島への海底送電線の取り換えと海底光ケーブルの整備について「関係部局や事業者とさまざまな技術的手法を検討するなど、実現に向けた課題を整理する必要がある」と回答した。

 離島での県営住宅の整備については「町村が主体的に行うべきだと考えており、県は予算の重点配分を行うなど、今後も支援に努めていく」とした。

 県は6月以降、内閣府との意見交換を始め、市町村の意見を踏まえた資料を提供、8月上旬に要請する。

慶事の義理は欠いても葬儀の義理は欠くな…

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 慶事の義理は欠いても葬儀の義理は欠くなという。しかし、こうも知り合いの訃報が多いと、すべてともいかず、付き合いの度合いで遠慮自粛することも▼最近は世間への告知も無く身内だけですませる葬儀もあり、そんな時は、かつて世話になった方だったとしても、あえて顔を出さないよう努めている▼意識の都会化が進む島でも告別式当日または初七日で49日までの法要を繰り上げる家庭が増えてきたことをどう考えたらいいか。近年、地域に見られる葬祭簡素化への取り組みの象徴的な出来事としてとらえるべきなのか。それとも傍からはうかがい知れない家庭事情ゆえなのか▼信仰によっては葬式と遺骨供養のみで後の法要なし仏壇なしの家庭もある。婚礼は神前、葬儀は仏前というのも日本ならではの特色。世間の大多数がそうしているからと葬儀を仏式、神式で行わなければならない理由もないと思うのだが▼仏式では父祖の深刻な声も。没後一、三、七年忌までは私たちがしてあげられると思うが、十三、二十五、三十三年法要は生きていないかも知れずどうしたものか。子どもに託そうにも49日を繰り上げるほどだから、忘れられ、うやむやにされてしまうのではと▼なら、葬儀、後の法要をまとめて執り行う安心完全葬一式を売り出してみたら。(仲間清隆)

しまくとぅば県民意識調査 使う割合、八重山55%

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しまくとぅば県民意識調査割合

 【那覇】県の2018年度のしまくとぅば県民意識調査で、しまくとぅばをあいさつ程度以上に使う人の割合が減少傾向にあり、2013年度の第1回調査以降最低になったことが分かった。県文化観光スポーツ部(新垣健一部長)が23日発表した。八重山ではこの割合が55%と17年度の前回調査より5・5ポイント増加、5圏域別で唯一伸びた。

 「ハイサイ」などあいさつ程度以上にしまくとぅばを使うと回答した人の割合は49・8%で前回比4・8ポイント減。年代別では10代が10・7%、70代以上が59%で、高齢になるにつれて使用頻度が高い傾向にあった。

 地区別では北部が61・5%(前年度比4・2ポイント減)、中部は54・5%(同0・4ポイント減)、南部が42・2%(同11・2ポイント減)、宮古が39・7%(同2・1ポイント減)と八重山を除いて減少した。

 しまくとぅば普及に必要なことは「学校の総合学習などでの実施」が63・9%と最も高かった。

 県は22年度までにあいさつ程度以上話せる人の割合を88%にする目標を掲げており、新垣部長は「しまくとぅば講座や関連イベントなどへの参加機会の創出や、講師の養成など地道にやっていきたい」と話した。

 調査は18歳以上を対象に昨年12月26日からことし2月15日にかけて実施。県民全体の縮図となるよう、対象調査地区人口と年齢構成比に応じて調査件数を比例配分し、市町村ごとの件数を決定。計2552人から回答を得た。

重機による造成工事再開 防衛局「機械音に注意払う」

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重機による工事を再開した現場=25日午前、旧ジュマールゴルフガーデン(石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会提供)

 平得大俣への陸上自衛隊配備計画をめぐり、沖縄防衛局は、国指定特別天然記念物カンムリワシの営巣活動を確認した4月26日以降中断していた重機による造成工事を、25日再開した。機械音に注意を払うなど保全対策を行うと説明しているが、軍事基地をつくらせない市民連絡会は「具体的ではなく根拠もない。こんな説明で作業を再開するのは納得がいかない」と反発を強めている。

 この日は、伊波洋一参院議員が工事現場の視察に訪れ、連絡会の上原秀政共同代表らと、防衛局が借り上げている民有地の高台で本省の担当者から説明を受けた。一行は、環境省が営巣期としている4~7月の工事を停止するよう申し入れるとともに環境アセスメントの実施も求めた。

 防衛局は3月までの調査で「巣材運搬やひなに食物運搬を行うなどの営巣に関する繁殖などが確認されなかったことから、営巣木はない」と判断、造成工事に踏み切ったが、4月の調査で工事現場から約400㍍離れた地点でカンムリワシの営巣活動を確認した。

 伊波氏は視察後、営巣期間が4~7月となっている環境省資料をもとに「防衛省は基本的な認識が間違っている。着工しなければ現場近くでも営巣があった可能性がある。実態を把握しないまま工事を行っている。認識が甘い」と批判した。

 以前から予定地背後の真栄里山周辺で複数のつがいを見ているという連絡会の嶺井善共同代表も「地元の専門家、地元でリサーチしている人と合同で調査していれば、今みたいな状況にならなかった」と指摘、上原共同代表は「アセスメントを実施しないから次々と問題が出てくる。今後も出るだろう。やり方がずさんだ。今からでも実施すべきだ」と要求した。

 工事再開について防衛局は有識者からの意見提案を受けた結果として▽大きな機械音が突発的に出るような作業を控える▽通常の作業についても機械音に注意を払う|としているが、連絡会は「地元に環境省の事務所もあり、専門家もいるのに防衛局は情報を共有していない。有識者を明らかにしないのはおかしい」と疑問視する。

全国的に猛暑が続き、早くも熱中症がニュース

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 全国的に猛暑が続き、早くも熱中症がニュース。来週は海人の祭典ハーリーである。明ければ炎暑の夏が来る▼炎天下で働く工事現場の人たちや交通誘導員の皆さんの日焼け対策として、目だけ出すマスクや帽子の着用が当たり前になってきた。日焼け止めクリームも常識だ。かくもわれらが八重山の日差しは強烈。日焼け防止が女性の特権だった時代は過去のこと▼ウオーキングやジョギングの老若男女でにぎわうバンナ公園。人気の秘密は季節の移ろいを感じられる自然と、何といっても緑陰だろう。木漏れ日の中を行くのは心地よく、まちなかで「影を慕いて」歩くのとはわけが違う▼環境省は今年も日傘利用のキャンペーンを行う。男女問わず日傘を差すことで熱中症の危険度を示す「暑さ指数」が3度下がり、汗の量も2割減るという▼はるか昭和の幼少期、道行くお年寄りは夏の暑い日、必ずと言っていいほど黒いコウモリ傘を差していた。特に男性は、実用としてはもとより、大人のたしなみ、おしゃれだったような気がする。現代日本の先を行く「日傘男子」である▼明治生まれの曽祖父は戦後、沖縄本島の旅を島の着物に草履、黒い傘で通した。臆することなく米軍人とも肩を並べて写真に納まっている。威風堂々、大人の正装のゆえんだろう。(慶田盛伸)

長浜陸君がAクラス制す 小中高生30人が出場

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各クラスで優勝した手前右からAクラス長浜陸君、Bクラス木伏森蔵君、Cクラス西表玖君、Dクラス具志彩華さん=26日午後、大浜信泉記念館多目的ホール

 八重山毎日新聞社杯第6回八重山ジュニア将棋選手権大会(日本将棋連盟八重山支部主催、八重山毎日新聞社共催)が26日午後、大浜信泉記念館多目的ホールで開かれた。石垣市と竹富町の小学1年生から高校2年生まで30人が参加し、学年に関係なく実力ごとにA〜Dの4クラスに分かれ、日頃磨いてきた将棋の腕を競った。

 下位初心者向けのDクラスに13人、上位初心者向けのCクラスに5人、中級者向けのBクラスに9人、上級者向けAクラスに3人が出場。緊張感張りつめる会場で、真剣勝負を繰り広げた。

 市内の将棋教室「八将館」に通い約2年になるという長浜陸君(13、石垣第二中2年)は、昨年はBクラス2位、今大会はAクラス優勝を果たした。「調子良く指せた。1位になれてうれしい。他の大会でもいい成績を取れるよう頑張りたい。将棋は頭を使ってスリリングな戦いが楽しめるところが好き」と語った。

 井手悌二同支部長は「B級も良い勝負が多く、全体的にレベルアップを感じる」、本社の黒島安隆社長は「将棋で鍛えた先を読む力は将来必ず生きてくる」と参加者を激励した。

 各クラスの上位入賞者は次の通り。

 ▽Aクラス=①長浜陸(石垣第二中2年)②當銘征三郎(大浜中2年)③喜納正直(平真小5年)▽Bクラス=①木伏森蔵(石垣中2年)②具志龍之介(平真小4年)③野國未莉(新川小5年)▽Cクラス=①西表玖(登野城小3年)②石垣暖菜(八島小6年)③比嘉朝陽(平真小3年)▽Dクラス=①具志彩華(平真小3年)②高橋紡(真喜良小2年)③金城空之介(登野城小4年)

結城君1位に輝く 石垣島の魅力伝える

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1位のトロフィーを受け、笑顔を見せる結城太志君=26日午後、石垣市健康福祉センター

 グローバルな視点を培い、国際的に活躍する人材を輩出することを目的とする中学3年生対象の第11回石垣市長杯中学生英語スピーチコンテスト(石垣市主催)が26日、市健康福祉センターで行われ、前回より4人多い17人が出場した。英語力、表現力、内容を競った結果、結城太志君(白保)が1位に輝いた。2位に山元寿梨奈さん(川平)、3位に西銘碧生さん(石垣)。3人は9月中旬、姉妹都市のカウアイ市に派遣される。

 外国人に伝えたい石垣島の魅力をテーマに、17人が自らの体験などを通して感じたことを発表した。

 審査委員会(3人)のケネス・ジョン・スレーター委員長は講評で「気づかなかった、知らなかった魅力を分かりやすく学ぶことができた。素晴らしいスピーチ。コンテストを通して身につけた英語を活用するチャンスがある。外国人に石垣島の魅力を英語で伝えてほしい」とたたえた。

 結城君は「島人が育てる石垣島の宝」のタイトルで、伝えたい魅力として▽地域の人々が美しい自然を受け継いでいること▽地域で伝統行事が昔から受け継がれていること一を挙げ、「私の住む石垣島は地域全体の団結心が強く、とても魅力的。私は、地域の人々の温かい気持ちや団結力のすばらしさを世界に伝え、広めていきたい」と結んだ。

 山元さんは「小さな島の豊かな自然」、西銘さんは「私の好きな石垣島の写真」と題して発表した。

 結城君は「会場を見ながら元気よく発表することを意識し、練習した成果を100%出せた。カウアイ市ではみんなと仲良くなり、両方の魅力について情報交換したい」と期待を膨らませた。


トランプ米大統領が令和初の国賓として来日…

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 トランプ米大統領が令和初の国賓として来日し、安倍晋三首相とのゴルフ、大相撲観戦、炉端焼き店での夕食会など政府から手厚いもてなしを受けた▼これらのもてなし外交が功を奏したとみえる。トランプ大統領は、安倍首相の要求に応じる形で、貿易交渉の妥結を7月の参院選後に先送りした。政府が直前の要求に応じ、農業などに悪影響を及ぼす合意となれば参院選で猛烈な逆風にさらされるとの危機感がにじむ▼いわばトランプ大統領に借りをつくったという格好となった。これに乗じて農産物や自動車などの貿易交渉は、米国がさらなる圧力を強めることが予想されている。日本はどのように対応しなければならないのだろうか▼米国からの高額な武器購入などに代表されるような追従一辺倒では、それなら防衛でも貿易でも同盟国らしい責任を果たしなさいと、再度の過重負担を強いられるのではないか▼日本の指導者には、そのようにしてはならないとの政治感覚がほしい。言うべきことはしっかりと言う雰囲気をつくることが、国と国の交わりで大切なことだと思うからである▼安倍首相が語る日米がウィンウィン(相互利益)となるような解決への道。参院選後の日米貿易交渉の妥結は、日本の未来像に国民が不安を抱くようなことがあってはならない。(鬚川修)

下地(八重高3年)2冠達成 男子200制す

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男子200㍍決勝 22秒04で優勝した八重高の下地駿麻=28日、沖縄市・タピック県総ひやごんスタジアム(沖縄タイムス社提供)

 2019年度県高校総体(県高体連など主催)の第64回陸上競技対校選手権兼南九州地区予選大会最終日は28日、タピック県総ひやごんスタジアムで各種目を行い、八重山勢は男子200㍍で下地駿麻(八重高3年)が22秒04で優勝。26日の100㍍と合わせ2冠を達成した。

 学校対抗で八重高は男子が4位、女子は12位。八重農は男子で18位だった。

 八重山勢の結果は次の通り

 〈男子〉

 ▽200㍍=①下地駿麻22秒04

 ▽110㍍H=⑤田場智哉(八重高3年)16秒63

 ▽4×400㍍リレー=⑤八重高(請盛光、大田生吹、田場智哉、下地駿麻)3分28秒21

 ▽オープン1500㍍=⑥石仲諒翔(八重高2年)4分17秒36

 〈女子〉

 ▽200㍍=⑧金城あいら(八重高3年)26秒89

 ▽4×400㍍リレー=⑦八重高(下地美桜、金城あいら、安生心優、平田真由美)4分16秒31

プラごみをアートに 観光客参加で30日から

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観光客参加型のアートプロジェクト「YAMANEKO 530 ART(ヤマネコゴミゼロアート)」の開始をPRする竹田尚志代表(右)と仲程長治さん=28日午後、県庁

 【那覇】西表島の自然と文化を守り、次世代へつなぐことを目的としたプロジェクト「Us 4 IRIOMOTE(アス・フォー・イリオモテ)」の竹田尚志代表とシネマトグラファーの仲程長治さんが28日午後、県庁で会見し、観光客参加型のアートプロジェクト「YAMANEKO 530 ART(ヤマネコゴミゼロアート)」を石垣港離島ターミナル内で30日から開始することを発表した。西表島など八重山諸島を訪れた観光客ができる範囲でプラスチックごみを持ち帰り、ソーシャルアート作品を作るという内容で、竹田代表は「観光客が(観光地を)きれいにして帰る事が実際にできる一歩の具体的な取り組み」と意義を語る。

 同ターミナル内の平田観光チケットカウンター横に設置する高さ83㌢、幅1㍍58㌢、厚さ10㌢ほどのアクリル製のボックスにプラスチックごみを入れると、積もったごみで透明部分のイリオモテヤマネコが徐々に彩られる仕組み。ごみがたまったらアートとして展示し、他言語解説を設けて国内外観光客に西表島と世界が直面する海洋プラスチックごみの課題を知ってもらう狙いもある。

 透明部分はカンムリワシなども考えているほか、活動に賛同するホテルや、役場などでの展示も視野に入れている。

 「Us 4―」のUsは「明日、私たち」、4は西表島のためにという「for」のほかに▽知ろう▽守ろう▽話そう▽残そう―の四つのキーワードを軸に自然保護や文化継承に向けてできることを考え、行動するという意味を込める。

 2017年夏に竹田代表が西表島を水牛の撮影で訪れた際、世界自然遺産登録に向けた動きや島民の思いを知ってプロジェクト発足を思い立ち、ことし4月15日(イリオモテヤマネコの日)に本格始動した。竹富町が後援している。

 竹田代表が日本法人代表を務めるキーン・ジャパン合同会社が4月12日に発売したイリオモテヤマネコの額の柄をモチーフにしたスニーカーの売り上げ10%をプロジェクトの資金として活用するほか、基金を創設して▽旅先の自然環境や文化に思いやりと配慮をもって観光する「エシカル・ツーリズム」の提唱、啓発活動▽西表島の動物・自然保護、文化継承を行う団体のサポート▽西表島を追ったドキュメンタリー映画の制作(20年公開予定)―などを行う。

 パートナー団体や企業との活動では西表島のガイド向けの講習会や子ども向けワークショップの開催、エシカルツアーなどを計画。エシカル・ツーリズムの実現に向けた提案を募る「グッドアイデア・コンテスト」の公募開始を7月に予定している。

5月も終盤を迎え、島内では各地域や郷友会…

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  5月も終盤を迎え、島内では各地域や郷友会の運動会シーズンを迎え、去る26日は梅雨を忘れる晴天下、石垣、大川、大浜の3地域で運動会がにぎやかに行われた▼各会場では幼児からお年寄りまでが参加できる種目が用意され、それぞれが爽やかな汗を流し、自身の健康と地域の絆を強めた▼筆者も、取材を兼ね、大浜地域の運動会に足を運んだが、幼児から高齢者までが集結。分会対抗の綱引きや高齢者と来賓のボール運び、幼児のお菓子食い競走、小学生の大縄跳び、婦人会の宝探し、各種リレー、お楽しみ抽選会など、多彩な種目で終始、大にぎわい▼その中で、人がいないからと、総力リレーの走者に急きょ借り出され、ぶっつけ本番でグラウンド半周を走ったが、普段の不摂生がたたり、両足のふくらはぎはつる寸前。ももの付け根の筋肉を痛め、数日、歩行に影響が出る始末▼50歳台半ばを過ぎれば「昔は…」は通用しないことを身をもって痛感した。これから走る機会がある皆さんは、くれぐれもぶっつけ本番には注意を▼しかし、運動会は良いものだ。年齢に関係なく一緒に身体を動かし、汗を流すことで地域の連帯感、住民同士の親睦が図られる。核家族化が進み薄れていく地域のコミュニティーを再確認し、強化するには絶好の機会だ。(下野宏一)

石垣空港 25年の離島運航に感謝

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ラストフライトのボーイング737ー400型機を見送るJTAの職員たち=26日午後、南ぬ島石垣空港(日本トランスオーシャン航空㈱八重山支社提供)

 日本トランスオーシャン航空㈱(JTA、那覇市、丸川潔社長)は26日、ボーイング737|400型機(JA8995号機)の退役記念チャーターイベント「Thanks|400FinalTour」を開催し、ファン91人や関係者を乗せラストフライトを行った。県内離島を巡る遊覧飛行では南ぬ島石垣空港にも立ち寄り、JTA職員や乗客らが、約25年間にわたり県内の島々を結んだ航空機をねぎらい感謝した。

 400型機のフライトはこの日、那覇を出発し、与那国島周辺を遊覧して午後3時ごろ石垣空港に到着。運航時間約30分の間、JTA石垣空港職員が記念に作成した搭乗証明書を乗客に配布した。離陸の際、職員らは横断幕を広げ、手を振りながら航空機との別れを惜しんだ。

 JTAの同型機は1994年に国内で初めて導入。就航当時はスカイマンタの愛称で親しまれてきた。2016年から後継機の737|800へと機材変更が進み、400型全12機が800型に更新された。今回の航空機はJTAが所有する400型として最後の1機、今月いっぱいで退役する。

チャレンジデー 石垣市、与那国町とも敗退

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チャレンジデーの取り組みとして大縄跳びに挑戦する子どもたち。笑顔が広がった=29日午後、登野城小学校

 29日午前0時から午後9時までに15分以上継続して運動やスポーツを行った住民の参加率を競うチャレンジデー(笹川スポーツ財団主催)が、全国119市区町村で行われた。石垣市(4万9590人)と与那国町(1716人)の参加率は41・7%、65・1%となり、それぞれ対戦相手の富山県南砺市(5万1056人)の50・4%、青森県田子町(5540人)の83・8%を下回った。石垣市は通算2勝3敗、与那国町は1勝3敗。敗者は相手自治体旗を庁舎メーンポールに1週間掲揚、敬意を表す。全国の平均参加率は58・9%だった。

 石垣市は今回初めて海外の自治体とも対戦するワールドチャレンジデー(国際スポーツ・フォー・オール協議会主催)に参加、クロアチアのシサク(3万7500人)と対戦した。結果は後日、発表される。14カ国33自治体が参加した。

 石垣市はこの日、午前6時からオープニングイベントとして陸上競技場でラジオ体操会を実施し、体育施設を無料開放した。学校や団体、企業なども協力し、計2万682人が参加した。

 このうち登野城小学校(宮良勝也校長、623人)では全児童が昼休み時間に縄跳び。1、2年生は体育館で、3年生以上は運動場で15分以上の運動を継続した。会場に至るところから歓声が上がるなど、みんな楽しそうに体を動かしていた。

 体育委員会(福本礼央夏委員長)のメンバーは「今後もスポーツや運動を通して健康な体づくり、明るいまちづくりに貢献しましょう」と呼び掛けた。

 宮良校長は「普段から子どもたちは昼休みにはサッカーやドッジボール、鬼ごっこなどで、めいいっぱい遊んでいる」と目を細めた。

大量の不法投棄ごみ確認 関係機関が3カ所パトロール

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大量のごみが不法に捨てられた宮良牧中地区の現場。関係者がごみの種類や量などを確認した=30日午後

 県八重山保健所(森近省吾所長)は30日、石垣市や八重山署など関係機関と不法投棄県内一斉パトロールを実施。保健所の不法投棄監視員や市のパトロール、住民などからの通報で見つかった3カ所を回った。

 宮良牧中地区の現場入り口には市が立てた不法投棄禁止の看板があるにもかかわらず、コンクリートや廃材、自動車のタイヤ、パレットなど産業廃棄物が約3立方㍍捨てられており、廃棄物の重みでガードレールが壊れるなどの被害もあった。

 ごみが投棄されている場所は車両で出入りでき、人目に付きにくい場所が選ばれており、ほかの2カ所と合わせて約18立方㍍が見つかり、扇風機や洗濯機などの家電ごみや肥料袋、家庭ごみなどの投棄物が広い範囲に散乱していた。

 県や市などでは不法投棄防止を呼び掛けるポスターや看板で注意喚起しているが後を絶たず、八重山保健所では昨年度、17件の不適切処理を指導。うち8件は不法投棄だった。

 今回初めて開かれたパトロール後の意見交換会で八重山署の担当者は「今回の不法投棄場所など交番の警察官と共有し、未然防止に生かしたい」と話した。

 県内一斉パトロールは1998年度から始まり、ことしで22回目。

 森近所長は出発式で「心無い一部の事業者や住民による不法投棄が目立っている。パトロールを通して廃棄物の不適切処理の現状を共有し、関係機関の連携強化と事業者へ適正処理の普及啓発をしていきたい」と述べた。


「かもめ~る」販売始まる 園児らくす玉割りPR

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くす玉を割り、かもめ~るの販売開始をPRするあいの保育園の園児ら=30日午前、八重山郵便局

 暑中見舞いはがき「かもめ~る」の販売が30日午前、全国一斉に始まり、初日発売セレモニーが八重山郵便局(西里博務局長)で行われ、あいの保育園(増田陽一園長)の3、4歳児25人がダンスやくす玉を割って販売開始をPRした。

 ことしのかもめ~るは、海やひまわりが描かれたものなど4種類。各1枚62円で、8月23日まで販売する。同局管内では、7万5200枚の販売を予定している。

 はがき表面には、現金や切手シートが当たる抽選番号が記載されており、抽選は9月2日に行われる。

 西里局長は「爽やかな絵柄のはがきが出来た。お世話になっている方や普段なかなか会えない方に出すだけでなく、事業所のDMなどビジネスツールとしても活用いたいただきたい」とあいさつした。

 販売初日、同局では50枚以上の購入者先着30人に卵パックがプレゼントされた。

DMO登録後初の社員総会 機能強化など事業計画決定

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2019年度事業計画案などを審議する社員ら=30日午後、はいむるぶし会議室

 【小浜】一般社団法人八重山ビジターズビューロー(会長・中山義隆石垣市長、13社員)は30日午後、はいむるぶし会議室で、観光庁の日本版DMO法人正式登録後初となる2019年度第5回定時社員総会を開き、DMO団体としての機能を強化することなどをメーンとする事業計画を決めた。

 DMOの専門家で構成される外部有識者委員会の助言を受けながら八重山圏域を訪れる観光客へのマーケティングの実施、収集したデータの分析などを行い、観光地としての戦略を策定する。

 事業計画に、DMO強化対策事業としてマーケティングのほか▽自主財源確保に向けた検討会▽星空ブランディング協議会の設立・運営など新規事業の検討▽ビジョン策定・コンセプトのキャッチフレーズ公募・選定|などを行う。自主財源の確保が課題となる。

 総会では「文化・風習・環境が異なる島々の住民が、生まれ島(故郷)への誇りを持ち、子どもたち孫たちの代までみんなが笑顔で暮らし、訪れる人々にいつの世までも変わらない景観と安らぎを与えることを約束します」とのビジョン候補も確認した。

 中山市長は「DMOに認定され、大きな転換を迎える年となる。組織を強化し、観光客が満足できる八重山観光を目指していきたい」と決意を新たにした。

 理事選任などの案件も承認された。理事は次の皆さん。任期は2年。

 ▽会長=中山義隆石垣市長▽副会長=西大舛髙旬竹富町長、外間守吉与那国町長▽理事=大松宏昭石垣市観光交流協会長、西表晋作竹富町観光協会長、崎元俊男与那国町観光協会長、黒嶋克史石垣市商工会長、上勢頭保竹富町商工会長、崎原孫吉与那国町商工会長、大浜一郎八重山経済人会議代表幹事、宜野座葵県八重山事務所長▽常務理事=西嶋良洋(㈱日本旅行)▽監事=石垣収一八重山広域市町村圏事務組合事務局長

「市民の声を聴いて」…

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 「市民の声を聴いて」「小さな声を、聴く力」どこかで聞いたり、見たりしたフレーズだろう▼前者は、中山義隆市長が5月27日の新規採用職員研修で講話した際、強調した言葉。「飛び出せ!新規採用職員」と題してフィールドワークに新職員を送り出し、各地区で市民宅を訪問させ、直接要望や意見を聴き取らせた▼後者は、公明党の新しいイメージポスターに添えられているキャッチコピー。「聴く」には「聴いた内容を理解し、それに応じる」(新明解国語辞典第三版)の意味がある▼この二つのフレーズに触れ、住民投票を求める1万4000余りの声はどう扱われてきたか、と思いを巡らせていたところへ、「拉致問題を考える石垣の集い」(特定失踪者問題調査会主催)を取材する機会を得た(5月31日付9面)▼代表の荒木和博さんや拉致被害者の家族らが「拉致被害者は力で取り返すしかない」「国を守るシステムをしっかりつくるべきだ」などと強調、国防のあり方に関心を持ち続けるとともに支援の輪を広げるよう協力を求めた。「もう終わったんでしょ、という無関心が怖い」とも▼集会には自民系会派の与党市議が多数出席、来場者を前に賛同・協力する旨発言した。住民投票は、講演者が投げかける問題をも問う機会にならないか。(比嘉盛友)

産地協議会 空港で石垣産パインPR 

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3種類のパインを試食する観光客ら。「おいしい」と満足していた=5月31日午後、南ぬ島石垣空港

 石垣市パインアップル産地協議会(会長・天久朝仁石垣市農政経済課長)は5月31日、6月1日の「世界に誇る日本の夏の味覚 石垣島パインアップルの日」のプロモーションとして南ぬ島石垣空港で試食会を開いた。ボゴール、ソフトタッチ、ハワイ種のパインを用意、南国の甘酸っぱい香りを漂わせ、観光客らに「甘くておいしい」と大好評だった。

 パインの拠点産地を周知し、試食を通してブランド力を高めることを目的に、首都圏からの直行便到着時刻に合わせて実施した。石垣島産パインを使用した森永製菓のハイチュウも振る舞われた。

 セレモニーで川満誠一副市長が「石垣島産パインはどの産地より優れた品質と自負している。甘さ、酸味、濃くのバランスのとれたパインが生産された」と旬入り宣言。

 JAおきなわ八重山地区本部パインアップル生産部会の盛山信範部会長、同八重山地区営農振興センターの石垣信治センター長が「3種のパインは味の違いに特徴がある」などとPRした。

 栃木県から竹富島に通い続けているという加藤光子さん(65)は「ハワイは爽やかで柔らかい味、ボゴールはハワイ種とは香りが違う。ソフトタッチはせきが出るほど甘い。地元では外国産を食べることがあるが、味が全然ちがう。石垣産はおいしい」と大喜びだった。

沖縄公庫八重山支店 18年度融資実績10.3%減

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 沖縄振興開発金融公庫八重山支店(比嘉努支店長)が5月31日までにまとめた2018年度の融資実績は、前年度比7億2200万円(10.3%)減の59億4800万円となった。史上2番目に高かった17年度まで右肩上がりで推移してきたが運転資金の減少が影響した。融資件数も59件(10.3%)減の514件にとどまったが、好況な八重山経済を背景に設備資金を中心に資金需要は引き続き高水準を維持している。

 同支店は、沖縄県域だけの景況にかかわらず為替や国際情勢に沖縄の経済が影響するような状況になっている、とし「観光が基幹産業の八重山ではインフラなど整備しつつ、民間でも体制を整え経済の波にも耐えられる体制をつくっていくことが重要」と分析している。

 18年度の融資実績の資金別では、中小企業資金が好況を背景とした資金繰りの改善により運転資金需要が減少し前年度比10億8000万円(27.8%)減の28億1000万円で全体の約47%だった。

 使途別では、設備資金が同1億4100万円(8.7%)増の36億1600万円と拡大、全体の6割を超える水準となり、5年連続で運転資金を上回っている。

 石垣市、竹富町、与那国町のそれぞれの商工会が推薦する無担保・無保証の資金は合わせて103件(同0.1%増)、10億8200万円(同22.7%増)となった。このうち石垣市商工会の推薦による融資額は過去最高の9億9400万円となった。

 教育資金は、過去最高となった前年度を下回ったものの離島の教育コスト負担軽減や人材育成、ひとり親家庭等支援を目的とした特例制度についても利用実績があり高水準で推移している。

 比嘉支店長は「地域の持続可能な地域社会づくりに向け、商工会や民間金融機関と連携を図りつつ、多様な資金ニーズに対して円滑な資金供給に努め地域の振興を支援したい」と話した。

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