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ハートもアチコーコー

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 ▽…石垣市女性団体ネットワーク会議が、設立20周年記念誌と人材リストを石垣市役所へ贈呈。辻野ヒロ子会長は「印刷所から持ってきたばかりのアチコーコーのこの冊子のように、八重山の女性も熱く燃えている。八重山ヒジュルー(冷たい人)ではない」と胸を張った。30周年に向け、これからも熱いハートの活躍に期待。

 ▽…「見てみて」。県食品衛生協会八重山支部の手洗いマイスターの指導を受け、真剣に手洗いをした園児は保育士やカメラマンらに自慢げに手を披露していた。外出後など一日に何度も行う手洗いだが、その洗い方を意識する機会は少ない。自分の顔やスマートフォン、誰かとの握手など、何かに触れないわけがないからこそ、子どもたちに倣って自分の手元から健康を。

 ▽…市学力向上推進委員会の総会で、中学校の部活動の平日の休養日を水曜日とする方針が承認された。同委員会によると、市学力向上推進計画の小中学校共通実践事項では旧盆や毎月第3日曜日の「家庭の日」などの部活動を休みとしているが、特に家庭の日は大会が組まれているケースがあるという。大会ももちろん大事だが、市全体で同じ方向を向いた取り組みの推進も大切。


事前協議で異議 都市計画景観地区

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川平・観音堂の変更についての事前協議(要旨)

 石垣市の都市計画景観地区変更手続きをめぐる事前協議で、県は昨年12月28日付土木建築部長名で「変更原案は、良好な風景づくりを目指す都市計画の方針と整合が図られていない。都市計画制度の活用は、目指すべき将来像を実現するため、長期間を要し、一定の継続性、安定性が求められる」として異議を唱える回答を行っていたことが24日、情報公開請求で開示された資料で分かった。市も同日の都市計画審議会で、「石垣市の考え方」を加えて資料を公表した。

 県は、2011年に市が策定した都市計画に関する基本的な方針(市都市計画マスタープラン)に基づき、「川平湾が健康で、時とともに価値が高まる美しい川平地域を目指し、良好な景観形成に努めるとしている」「観音堂地区は自然と調和のとれた良好な町並みの形成を図るとしている」とした上で、変更原案がこれと整合がとれていないと指摘した。

 川平眺望保全地区の区域設定では「対岸から川平湾を眺望する景観も保全すべき区域として検討する必要がある」と回答。審議会でも、石垣自然保護官事務所上席自然保護官の藤田和也委員が「国立公園管理計画の主要な展望地に川平展望台と(対岸の)仲筋展望台が含まれており、仲筋展望台からの眺望も保全すべきだと思う。視点場が狭いとか、快適性がないというが、素晴らしい眺望が高さ制限の緩和で損なわれることがあってはならない」と求めた。

 一方、県土木事務所長の勢理客武委員が「市の考え方は、県の意見を踏まえない案と理解される。修正点はなかったのか」とただしたところ、都市建設課の担当者は「県の回答は、事前協議の観点からずれている。ただ、指摘にはすべて市の方として整合性を図っている。県の考え方と違うので、市の考え方を示している」と答えた。

過去最高の7億2558万円 17年度販売額

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第8回ゆらてぃく市場生産者大会で各部門の表彰を受ける生産者ら=24日午後、大浜公民館

 JAファーマーズマーケットやえやまゆらてぃく市場(山根聡店長、会員663人)の2017年度販売額が過去最高の7億2558万円(前年度対比3978万円増)に上ることが24日、大浜公民館で開催した第8回生産者大会で報告された。観光客数や会員数の増加に加え、台風の影響も少なく豊作となったことが販売額を押し上げた。特にパインとマンゴーなど果実の売り上げが伸びた。

 ゆらてぃく市場は、2011年4月にオープンし、地元で作られた農産物や精肉、加工品を取り扱っている。17年度の来店客数は39万6181人(同1万6709人増)。各部門売上実績のうち果実は16年度より3295万円(20・7%)アップし、石垣牛など精肉販売も伸びた。

 マンゴーやパインの宅配実績は6~8月が最も多く、16年度より約9000件増加。観光客による発送が目立った。

 本年度は、販売額7億5600万円、来客数40万人を目標に掲げる。

 大会でファーマーズマーケットやえやま生産者会の東山盛一会長は「今後も地元をはじめ、消費者のニーズに応えた安定的な生産と供給に努めたい」とあいさつ。JAおきなわの大城勉代表理事理事長は「ゆらてぃく市場を拠点に地域の活性化、発展をJAおきなわも全面的にバックアップしたい」と述べた。

 八重山市町会副会長の西大舛髙旬竹富町長らも激励に訪れた。

 同大会では、各部門の生産者表彰を行ったほか、2年に1度改選される生産者会の役員も発表した。会長には黒島良雄氏が就任した。

 受賞者と新役員は次の皆さん。

 ▽年間最多売上数量=①東山盛一、②石垣島丸昌農園(以上野菜)

 ▽年間最多売上点数=①玉城茂男、②洲鎌進栄(以上果実)、①玉城茂男、②喜友名ファーム(以上花卉)、①外間美枝子、②砂川玲子(以上加工)

 ▽農産物年間最多出荷者=東山盛一、宮田正子、東内原辰雄、喜友名朝敬、平安山盛子、宮田友信、福本壮得、喜友名ファーム、石垣島丸昌農園、東山盛夏樹、西泊玉子、外間美枝子(全員360日)

 【役員】▽会長=黒島良雄▽副会長=伊志嶺雅也、添盛文子▽運営委員=次呂久栄重、當銘哲正、宜野座安剛、宮良出力、大底正人、嘉良直人、喜友名茂、徳村あき子、池村多喜美▽監事=東山盛一、仲大盛吉幸

川平地区変更案を否決 市都市計画審議会

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川平・観音堂景観地区の変更議案について審議する委員ら=24日午前、石垣港ターミナル2階検査室

 石垣市都市計画審議会(会長・黒嶋克史石垣市商工会長、委員14人)は24日、中山義隆市長から14日付で諮問のあった川平、観音堂両地区を対象とする石垣市都市計画景観地区の変更2議案を、石垣港ターミナル検査室で審議し、無記名投票で川平地区変更を否決、観音堂地区変更を可決した。審議会は近く中山市長に答申する。市が答申内容を覆す可能性は極めて低く、答申通り川平を除く観音堂地区で変更手続き(県知事協議)を進めていくことになりそうだ。

 審議会には12人が出席、議案2件を同時に審議した。黒嶋会長を除く11人で無記名投票を行った結果、川平地区は賛成5票、反対6票、観音堂地区はそれぞれ6票、5票となり、両議案とも1票差で可否が決まった。

 審議で市議委員の井上美智子氏は「川平地域の人は川平全体の風景を守りたいと言っている。一番大事なのは地域の声だが、変更案は住民の要望を聞いていない。行政としてあり得ない。地域の人が反対し、提訴までしているのに変更するのか」と反対意見を述べた。

 大石行英氏は「東日本大震災で価値観は変わった。命を守るための防災減災の視点を失ってはならない。国際観光都市は、安心安全の担保が最低限の条件。防災減災のモデル都市をつくるため変更案は妥当。観光立市を目指す以上、守るところを守り、利活用すべきところは利活用するという視点は正しい」と賛成した。

 現状の宿泊施設について事務局の都市建設課は「ピーク時には1カ月で2万6000室不足している。滞在日数が現況2・92泊で、これに3泊以上の目標を設定しているので明らかに不足している。足りていない部分を解消するのが今回の変更案」と説明した。

 約1時間の審議後、黒嶋会長が「決をとらないといけない」として最後の意見を求めたところ、井上氏から「川平は裁判も起こしている。景観形成審議会でももっと審議すべきだと言っている。まだ意見を言っていない人もいる。採決をとるのは信じられない」と異論が出たが、黒嶋会長は「半永久的に議論することはできない」として打ち切り、市議委員の友寄永三氏から「賛成反対があるので無記名でお願いしたい」との提案を受け無記名投票を実施した。

 審議に先立ち、両景観地区を車中から視察したほか、今回新たに設定される川平眺望保全地区を川平展望台から確認した。

まさに憲章実践の模範 

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 ▽…石垣市平和祈念館前の花壇整備などの環境美化活動が評価され、2018年度石垣市民憲章推進協議会総会で表彰された新栄町婦人会。同協議会の助成金と婦人会費のみを頼りに、仲間と工夫しながら美しい花々を育て、道行く人々の心にやすらぎを与えており、まさに憲章実践の模範にふさわしい。

 ▽…「あすチャレ!スクール」講師を務めた車いすバスケットボールパラリンピック元日本代表の根木慎志さん。専用の〝マシン(車いす)〟で快走し、華麗に3ポイントシュートを決めてみせた。講話では「障害をつくるのも人、障害を無くすのも人」と述べ、まずは「障害」をつくっている自分の心の〝ハードル(障害)〟を越えるようアドバイス。

 ▽…世界自然遺産推薦地の一つ西表島を抱える竹富町に、環境省が今後の対応方針などを説明に訪れた。「推薦取り下げ」について明言はなく、想定される今後の手続きなどを説明。環境省は25日で各自治体との協議を終え、意見をまとめる。取り下げるかどうかの判断は、来週中に下されるだろう。

子どもの日に思ったこと

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 ■5月5日のドライブ

 「子どもの日」に元理科教諭の知人とドライブに出かけた。前夜歓談の折に筆者が石垣島の山や海、ヤマモモ等について尋ねたら朝早く連れ出してくれたのだ。車窓から道端の月桃の花を眺めながら北上。途中サトウキビ畑の脇で知人は車を停めクマタケランをみせてくれた。同属の月桃に比べると全体的に随分軽量でかつつつましやかな花を付けたそれは伊原間までの道すがらここでしか確認できていないという。

 北部地区では海への意外な抜け道をいくつか案内してもらった。行き止まりとしか思えないやぶを潜る細道や不思議な具合に迂回(うかい)したり折れ曲がったりする農道、原野を進んで海に出た。意外な方向に見知った岬の反対側が望めたりして不思議な心地であった。途中特徴あるサンコウチョウのさえずりを聞き、紫の優美な花と風情豊かな実をつけた野ボタンの群落の前に立った。   

 南下した屋良部岳林道一角で知人は去年ここで拾ったシイの実でドングリご飯を作ったと話した。それからハゼノキ、カラスザンショウ、ヌルデなどの判別が紛らわしい樹木が現れると、そのつど幹の形状や色つや、葉の付き具合等で他との差異を説明した。いつか筆者が口にした疑問を覚えていたのである。さらに進み出口に向かう長い下り坂途中で知人は車を止め、ほどなくしてヤマモモの実を示した。鮮やかな赤や完熟して黒ずんだ実が背伸びして届く高さにあった。実物を見るのは初めてのそれを口に入れると甘ずっぱさに梅雨の風味を思った。

 ■知人のみごとなガイドぶり

 子どもたちが成長してからのドライブはほとんど単独。それはそれで意義あるだろうが、今回は先導役つきのそれから多くを学び、楽しめた。知人の案内ぶりはみごとであった。一方的に話すことはせずこちらの関心と反応をそれとなく伺いながら進める。こちらの思い込みを指摘したり法則性のようなものに気づかせたりすることも忘れない。「先達はあらまほしきことなり」である。知人が生徒理解に基づいて指導を施す教員であったことは他から聞いていたが、十分にうなずけた。優れた指導者は個々人に対応すべく多くの引き出しを持つと言われるが、まさにそうであった。それは理科の学習指導にとどまらなかったに違いない。

 ■大人のガイド力の向上で

 ふた昔近く前、家族でドライブの折、ポケモンのカードとにらめっこする息子に「外の景色を眺めなさい。野底マーペはちゃんと見てくれているよ」と注意を促したら、「山が僕を見るわけないでしょ」とけげんそうな顔をされ、妻からは「説得力のある言い方したら」と苦言を呈された。持って回った物言いや「言わないでも分かるだろ」では分からないし、子どもの心は動かないのだ。

 自然体験は、いろいろな事象への気づき、情緒の安定、豊かな感性の涵養等に向かう。八重山の豊かな自然の懐で子どもたちの心に多くのオンリーワンの原風景を刻ませたい。そのためには私たち大人のガイド力を高めることが大切だろう。風景や自然事象、小鳥や植物等に彼らの五感を向かわせるよう上手に導きたいものである。

きょうも時間がかかるぞ、と構えて取材に臨んだが…

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 きょうも時間がかかるぞ、と構えて取材に臨んだが、肩すかしをくらった感じ。何だかふに落ちない。川平、観音堂両地区の景観地区変更議案を審議した24日の石垣市都市計画審議会に、あっけない幕切れの印象を受けた▼地区住民の理解のないまま議案を諮問した市の強行姿勢もさることながら、審議会の対応にも疑問を抱かざるを得なかった▼「国際観光都市の確立と防災のために高さ制限の緩和は必要だ」、「高さ制限が緩和されると良好な景観が破壊されるおそれがある」、「地区住民が反対しているので賛成はできない」▼最終的には、三つの意見に集約されていくのかなと予測していたが、自らの意見あるいは所属組織の意見を述べたのは、会長を除く委員11人のうちわずか5人。まだ発言していない委員は、会長から指名を受けて口を開くのだろうと思っていたら、あれよあれよという間に無記名投票で決することに▼結果は川平地区は賛成5票、反対6票、観音堂地区はそれぞれ6票、5票。おそらく1人の委員が川平には反対、観音堂には賛成と逆になったのだろう。でも、なぜ。十分に議論をしていないので知る由もない▼単に数の問題か。そうなると、多数派工作に走りかねない。都市計画の重要案件を扱う審議会がこれでいいのだろうか。(比嘉盛友)

各部門の課題曲決定 八重山古典民謡コン

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祈るような気持ちで抽選を行う挑戦者=25日午後、八重山毎日新聞社会議室

 第44回八重山古典民謡コンクール(八重山毎日新聞社主催)の課題曲抽選会が25日午後、八重山毎日新聞社会議室で行われ、各部門の課題曲が決まった。奨励普及賞に3人、新人賞に77人、優秀賞に65人、最優秀賞に67人の計212人が挑戦する。

 抽選会には各部門の挑戦者らが出席、抽選結果に一喜一憂した。

 審査は6月7日から10日まで石垣市民会館中ホールで行われる。7日午後2時から最優秀賞(1~28番)、8日午前9時半から最優秀賞(29~67番)、9日午前9時半から奨励普及賞(1~3番)、新人賞(1~77番)、10日午前9時半から優秀賞(1~65番)。合格者は全審査終了後に発表される。

 ▽奨励普及賞=繁昌節(本調子)、月ぬかいしゃー節(二揚)▽新人賞=鶴亀節(本調子)、安里屋節(二揚)▽優秀賞=赤馬節(本調子)、大浦越路節(二揚)▽最優秀賞=越城節、石ぬ屏風節(以上、本調子)、崎山節、しょんかねー節(以上、二揚)


候補者3人に絞り込み 県議補選

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右から大浜一郎氏、知念辰憲氏、我喜屋隆次氏

 11月の県知事選に合わせて行われる県議補選石垣市区(欠員1)に向けた自民党石垣市支部(石垣亨支部長)の第3回候補者選考委員会(東田盛正委員長、31人)が25日夜、大浜信泉記念館で開かれ、前回推薦された5人から会社経営の大浜一郎(56)=石垣=と市議会議長の知念辰憲(63)=新川=、市議の我喜屋隆次(41)=大浜=の3人に絞り込んだ。事務局によると、知念氏は出馬に意欲を示しており、大浜、我喜屋両氏は「重く受け止めて判断したい」としているという。

 事務局は前回推薦のあった5氏に出馬の意向や考え方を聴取、この日の選考委で報告した。その上で委員の期待の大きい上位3人に絞り込んだ。

 会議には全委員の出席が難しいことから、文書を送付して3人の中から推薦する人物と理由を記入してもらい、これを集計して推薦の多い人物を軸に選考することになるという。次回の日程は決まっておらず、集計後に開催する見通し。

 東田盛委員長は「市議会は野党が優勢なので、市政運営のために市議のバランスも考えないといけない」と話した。

 選考基準は▽自民党の掲げる理念を尊重、活動できる▽これまでの活動・実績が選挙区民から高く評価される▽自民党県連などと連携し信頼関係を築ける▽自民党推薦の選挙区首長と連携し信頼関係を築ける▽自民党公認候補となる—人物となっている。

策定委、第2次計画を答申 竹富町海洋基本計画

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西大舛髙旬町長(右)に第2次竹富町海洋基本計画案を答申した土屋誠委員長=25日午後、竹富町役場2階大ホール

 第1次計画の見直し作業を進めていた第2次竹富町海洋基本計画策定員会(委員長・土屋誠琉球大学名誉教授、委員17人)は25日午後、西大舛髙旬町長に同計画案(2018~22年度)を答申した。▽貴重な生態系の保全▽安全・安心な生活環境の実現▽産業振興の推進▽伝統文化の次世代継承▽国境離島地域の保全振興—を5本柱に、入域者数増加に伴う自然環境の保全・適正利用策の実施などを新たに盛り込んだ21施策を展開する。町は計画案を6月定例議会に上程し、改定を目指す。

 計画案は「~美ら海とともに生きる町~新たな発展と海洋立国への貢献」を理念に、第1次計画後に町内で生じた課題として、①入域者数増加と開発圧力②地球規模の環境変動③近隣諸国との摩擦増加④人材と財源不足—の4点を提示。

 今後5年間で、マリンレジャー関連事業者の実態把握や外来種のモニタリング調査に始まり、超高速ブロードバンドサービスの基盤整備、高校生への経済的負担軽減措置など島しょ部の地域性に特化した事業を計画する。

 離島苦の解消に向けては現在、再開のめどが立っていない波照間空港の早期再開と滑走路延長、島間・周遊海上交通網の検討も示している。

 第1次計画策定後、課題の一つであった評価・進捗(しんちょく)管理では、毎年度、項目別に設定した評価指標で進捗状況を確認し、公表する体制を整える。期間内に掲げる目標達成率は80%以上。

 町政策推進課を主管に有識者らで組織する第三者委員会、各公民館長らでつくる地域協議会の2者の意見を集約し、実施内容の見直しを図る方針だ。

 町役場で同日午後開かれた第4回会合で計画案の細部を加筆修正した後、土屋委員長が「大変ハードルの高い内容になっているが、目標達成されることを強く祈念したい」と答申。西大舛町長は「計画に沿って、海を活用した素晴らしいわが町づくりをしていきたい」と意欲を示した。

 町は町制施行70周年記念事業の一環として、ことし秋に同計画を啓発する海洋シンポジウム開催を予定。18年度当初予算では計画推進費に約560万円、シンポジウム委託料に1650万円をそれぞれ計上している。

 同策定員会は昨年10月に発足。西大舛町長から諮問を受け、ことし5月に閣議決定された国の第3期海洋基本計画を踏まえ、計4回の協議を重ねてきた。

対応方針など確認 世界自然遺産

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世界自然遺産の推薦について町と協議し、町長室を後にする環境省職員ら=25日午前、竹富町役場

 今月4日に国際自然保護連合(IUCN)が世界自然遺産推薦地の「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」を「登録延期」と勧告したことを受け、環境省那覇自然環境事務所の東岡礼治所長が25日午前、竹富町役場を訪れ、西大舛髙旬町長らに今後の対応方針などを説明した。面会は各自治体との協議内容が異なるとして、非公開だった。

 遺産登録を担当する町政策推進課によると、環境省側は今回の登録推薦を取り下げた場合と取り下げない場合の今後の手続きを説明。同日までにその他の推薦地を抱える沖縄県、鹿児島県の各自治体から意見の聞き取りを行ってきたという。

 政府方針とされる「推薦取り下げ」について明言はなかったものの、取り下げの閣議決定は早ければ今月29日に、遅くても6月1日までに了承される見通しとの報告があった。

 今回の登録推薦を取り下げた場合、政府は勧告内容を踏まえて推薦書を修正し、2019年に再提出。20年の遺産登録を目指す考え。

 面会後、西大舛町長は政府方針に従って遺産登録を目指す姿勢を示しつつ、「今回は(登録は)厳しいかなという話ぶりだった。課題もたくさんあるので、推薦の取り下げも含めた対応も選択の一つだと伝えた」と話し、「出直すなら各首長が集まって協議を持つ必要がある。歩調を合わせないといけない」と注文も付けた。

 東岡所長は取材に対し、「今後、大きな動きはあるかもしれないが、各自治体の意見を聞いて政府としての意見を取りまとめたい」と述べるにとどめた。

 同日午後、町役場で開かれた第2次竹富町海洋基本計画策定委員会に出席した東岡所長は「登録延期の勧告を『良い機会』として、それを踏まえて現地での保護管理体制をしっかりとつくり、確実に登録を進めていきたい」と出席者らに説明した。

 政府は17年2月に4島を推薦地とする世界自然遺産への登録推薦書をユネスコに提出。ことし夏の遺産登録に期待が寄せられていた。

高齢者の労働力生かそう

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 ▽…昨年度、石垣市シルバー人材センターの受注総額が1億4667万6870円となった。前年度より966万5837円減となったが、会員である高齢者の働く意欲は高い。昨今、企業の人手不足で軽作業を中心にセンターへの依存度は高い。若年者の労働力が少なければ高齢者の労働力を生かしてはどうか。働くことは生きがいづくりにもなる。”大先輩”を必要とする時代は確実に到来している。

 ▽…第36回竹婦連大会が開かれ、町内の女性らがそれぞれの島の課題を話し合った。地域の行事や仕事に参加しない隣人に対して「なるべく参加してもらうにはどうすればいいか」と頭を悩ませる役員は多い。ゆんたくしょーらの発表で池村久美さんは「意見があるなら言ったほうがいい」と提言。何事も話し合おう。

 ▽…関係機関やPTA関係、青少年センターの職員ら37人が市青少年街頭指導員として委嘱された。同指導員学習会で八重山警察署生活安全課の玉城雄兵氏は新潟県の女児殺害事件を挙げ、「こういう事件もあったと紹介し、早く帰宅するよう伝えてほしい」と呼び掛けた。犯罪の未然防止のためにも街頭指導員の果たす役割は大きい。

熊本市街は眺望が開けていて美しい。…

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 熊本市街は眺望が開けていて美しい。これは、建物の高さを熊本城本丸の石垣の高さを基準に制限してきたからだと聞く▼島でも、近年八重山ヤシやヤラブなど在来樹種の高さを超えない建物での街並み形成をめどに成果を上げてきた。ところが先日、一部事業者のためにとしか思えない改正案が審議会に上程され採決に付された。川平地区は否決された。当然だ▼そもそもなぜミシュランが川平湾を最高の三ツ星にランク付けたのか。それは、川平湾の景観を地球の宝として守ってほしいとの願いを込めているからではないか。川平湾と半島の眺望には高層建築物は似合わない、現状のおもと山系吉原側に立つ通信塔も公園側からの眺めをそぐ▼グラスボートの湾内遊覧も昼間はやむ得ないが係留、発着は駐車場として整備された水産試験場寄りの海岸沿いに桟橋(浮可)を設けることで改善できないか。回復したホテル跡の砂浜に電動グラスボート用の給電施設を設けているが、こんな補助金こそ遊覧船基地整備に使いたい▼川平湾の生態系保全では生活雑排水や赤土を伴う雨水の湾への流入防止策も徹底したい▼ともあれ台風接近前後の何も無い川平湾が一番というリピーターの声は天の啓示と受け止めよう。経済優先でミシュランに見放されないよう心したい。(仲間清隆)

長浜(石垣第二)八重山新・大会新 中学校夏季総体

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女子平泳ぎ200㍍で、大会新記録と八重山中学校新記録を樹立した長浜月=26日午前、市中央運動公園プール

 2018年度第58回八重山中学校夏季総合体育大会(八重山中学校体育連盟主催)の先行3競技が26日、市内で行われ、テニス団体男子は石垣第二が優勝。個人戦の男子ダブルスは前濵優仁・今西球大(石垣第二)、女子シングルスでは友寄愛加理(同)が制した。空手は石垣第二が総合優勝。水泳では女子200㍍平泳ぎで長浜月(るな)(石垣第二)が八重山新・大会新記録を樹立した。

 女子平泳ぎ200㍍で3分48秒5をマークし、自ら昨年出した4分27秒9の大会記録を大きく更新、自身が持つ4分6秒3の八重山中学校記録を18秒近くも上回った。

 大会前の練習では4分0秒台で、本番では「4分を切れれば」と思っていた。しかし、ここ一番で力を発揮。スタートからぐんぐん伸び、大幅な記録更新に「いつも本番では、練習よりちょっとだけタイムが伸びる」とはにかんだ。

 今回破った八重山中学記録は、昨年の県大会でマークしたもの。昨年の同大会では16位に終わっており、「ことしは昨年の順位を上回るのが目標。次は3分30秒を切りたい」と自己ベスト更新に意欲を見せた。

事業実績、前年度比減

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昨年度実績と本年度の取り組みが報告された市シルバー人材センターの総会=26日午前、市老人福祉センター

 石垣市シルバー人材センター(大松安元理事長、会員375人)は26日午前、2018年度定時総会を石垣市老人福祉センターで開き、事業実績を報告した。17年度の受注件数は、公共事業の受託や就業人員の減少により前年度比360件(27・8%)減の955件、受注金額は同966万5837円(6・2%)減の1億4667万6870円にとどまった。県内17センターでは8番目、県内離島ではトップを推移している。本年度は活況な経済動向に対応するため就業人員の掘り起こしを行い、受注金額1億5472万1000円の増を見込んでいる。

 17年度の就業延べ人数は前年度比1952人(6・2%)減の2万9490人、就業率は7・2?減の64%。1人1日当たりの平均配分金は3966円となった。

 職業別受注件数は一般作業が825件(1億1790万円)で最多。管理業56件(2239万円)、サービス業32件(172万円)と続いた。

 一方、会員数は、後期高齢化社会の半面、定年制度の延長や団塊世代の再雇用制度に加え、年金支給開始時期の引き上げなどで退職者の高収入希望を理由に減少。平均年齢は73・4歳と上昇し、会員確保が依然として課題となっている。

 事業実績の減少に大松理事長は「各産業の人材不足でシルバーに依存する企業は多く、受注業務も多いが、会員数の減少で就業に至っていない。粘り強く会員を増やす活動を行い、実績を上げて高齢者の働く意欲を高めたい」と話した。

 総会では議案13件の報告と審議が行われ、原案通り承認。中山義隆石垣市長と知念辰憲石垣市議会議長があいさつした。


放課後に学習支援や交流

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「放課後子ども教室」の合同開級式で「頑張るぞ!!」と拳を上げて意気込む子どもたち=26日午後、市民会館中ホール

 放課後に学習支援や体験交流活動などを行う「放課後子ども教室」(学校・家庭・地域の連携協力推進事業)の合同開級式(石垣市教育委員会主催)が26日午後、石垣市民会館中ホールであり、8団体の児童や支援者ら約110人が参加した。部活動までのすき間時間を利用して保護者らが学習支援を行う「冠鷲プロジェクト地域・家庭支援事業」が昨年度で終了し、同教室に移行することで、実施主体が増加した。26日現在で14団体337人が活動している。今後、子育て支援課が主管する放課後児童クラブと連携した取り組みなども行っていく考えだ。

 市は、児童が放課後を安心安全に過ごし、多様な体験や活動ができるように放課後子ども教室と、放課後児童クラブの連携した取り組みを進める「放課後子ども総合プラン市行動計画」を昨年度に策定。行政と地域、学校間の調整や、安全管理講習などを実施する統括コーディネーターを、本年度から市教委いきいき学び課に配置し、事業を推進している。

 開級式は、学校や児童同士のつながりを深めようと初めて合同で開催。登野城小学校のバレーボール部を1996年から14年間、指導した経験のある市教委いきいき学び課の砂川栄秀課長が運動と学習の関係について講話し、「指導者が言っていることを理解できないと運動のパフォーマンスは上がらない。理解できる力、学力を付けるために(同教室で)勉強してほしい」と呼び掛けた。

 石垣安志教育長は「(同教室が)安全安心な居場所、確かな学びの場となるよう学校、家庭、地域、行政が連携を密にし、子どもたちの未来を築いていこう。成長した皆さんとの再会を心から楽しみにしている」と激励。

 真喜良サンウェーブサッカー部父母会の大野幸恵会長(42)は「保護者にとっても一人一人の子どもの個性や友人関係、その日の体調などを知るいい機会になっている。本年度も子どもと保護者、学校で協力し合って楽しい子ども教室を計画していきたい」と意欲を語った。

生産量121㌧、予定下回る 甘しょ「沖夢紫」

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収穫後、洗浄された沖夢紫。2017年度の生産量は121㌧だった=2017年11月1日午前、八重山南風堂の加工場

 甘しょ「沖夢紫」の生産性向上を図ることなどを目的に昨年3月に設立された石垣市甘しょ生産組合(東田盛正組合長、89人)は、2017年度で作付面積12㌶、生産量121・282㌧の実績を挙げた。予定していた150㌧を下回ったものの、会員数は設立時の21人から89人に大幅に増大しており、18年度は20㌶240㌧を計画する。会員数も100人台を目指す。組合は26日、設立後初の18年度通常総会を市内ホテルで開き、事業計画などを決めた。

 石垣市は昨年5月、甘しょの県農林水産戦略品目拠点産地に認定されており、栽培技術の指導や各種事業の導入など県の支援が受けられるようになっている。市は2020年度までに農家60戸、生産量525㌧を目標に設定している。

 組合は設立以降、優良種苗を生産して組合員に無償で提供するとともに、講習会を通して適期植え付けや栽培管理などの情報を共有している。本年度は組合用採苗ほを40㌶から60㌶に拡大する方針。採苗ほで優良種苗を確保し、これを原料に各農家が苗床を増やす取り組みを進める。

 組合事務局によると、新組合員もいるため、初めての植え付け時に指導を徹底して収量を確保することが全体の生産量アップにつながるカギになるという。

 東田盛組合長は総会で「沖夢紫はイモの中でも糖度が高く、地域の活性化、農業生産の向上につながるものと期待する。ただ、加工業者の希望を満たしておらず、生産量を増やしていきたい」と話した。中山義隆市長は「課題解決に鋭意取り組みたい」と支援を約束した。

与那国町に「ぜひお越しを」 

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 ▽…地区市町教育委員会協議会の全体会で、10~11月ごろに与那国町で研修会を開くことが承認された。同町は昨年度の担当だったが、教育長不在で延期になった経緯がある。尾辻美佐恵教育長職務代理者は「10月までには新教育長も誕生していると期待している。ぜひお越しを」と前向き。同町での勤務経験がある石垣安志市教育長は閉会のあいさつで「私の“古里”に行けるのが楽しみ」と満面の笑み。

 ▽…第50回記念先島親善OB野球大会は八重山に軍配が上がった。球場では開始と終了を告げるサイレンが鳴り、ウグイス嬢が「君」付けでかつての野球少年らの名前をアナウンス。選手らも当時をほうふつとさせるプレーでハッスル。戦前、戦後、本土復帰へと県民を支え続けた野球。引退のない野球人生をこれからも楽しんでいってほしい。

 ▽…沖縄本島を中心に公演活動する新進芸能家らの石垣公演が初開催され、530人以上の観客が舞台に見入った。女性の歌三線が展開する組踊に心打たれたと思えば、美女と醜女がコミカルに踊る「しょんだふ」では会場を笑いの渦に。同じ沖縄県内といえども、各地で展開される芸能文化は島それぞれ。人と地域を結ぶ願いを込めた公演「ゆいまわる」は、盛大な拍手が何よりの評価だったのでは。

うそをついているのは誰か。首相が…

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 うそをついているのは誰か。首相が「いいね」と言ったのもうそなのか。劣化著しい「政と官」にとどまらない。「つぶせ」と反則を指示したのは誰か。学生スポーツ界にも飛び火した▼真実は一つしかない。誰の目にも明らか。「総理も国会議員も辞める」と言ったのに今なお総理の座にある、うそみたいな現実▼記者会見など取材現場のICレコーダーは常識である。一言も聞き漏らすまいとするリアルな場面。「言った」、「言わない」でもめるより、記憶より記録▼高性能の機器でなくともスマホにも録音や録画機能がある。われら一般人、誰でも記録できるが、人としてのルールが必要だ。「後日のため録音、録画します」と必ず相手に伝えること。そうすれば、うそも犯罪もなくなる。が、そんなぎすぎす社会は嫌だ▼そもそも「国際観光」も「防災」の変更理由もうその匂いがした。石垣市の風景計画変更案である。だからこそ景観形成審議会で景観破壊のおそれを指摘され、都市計画審議会では川平地区変更案が否決されたのだ▼都市計画は百年の大計である。ならば観音堂地区変更もいったん中断し、地域や多くの市民と議論を深める絶好の機会としたい。海山の、島々の眺めはなぜかくも懐かしいか。未来へ伝えるべき風景とは何か。「島んちゅの宝」とは。(慶田盛伸)

髙橋さん(白保中)1位に輝く

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中学生英語スピーチコンテストで入賞した1位髙橋満月さん(中央)、2位藤原倫さん(左)、3位山内琉大君=27日午後、石垣市健康福祉センター

 2018年度第10回石垣市長杯中学生スピーチコンテスト(石垣市主催)が27日午後、石垣市健康福祉センターで、市内の中学3年生を対象に開かれ、髙橋満月さん(白保中)が1位に輝いた。2位は藤原倫さん(大浜中)、3位は山内琉大君(石垣中)だった。コンテストには13人が出場し「外国人に伝えたい石垣島の魅力」をテーマに発表した。上位3人は8月20日~30日まで石垣市姉妹都市の米国ハワイ州カウアウ郡に派遣される。

 出場者は島の魅力として自然、文化、暮らしなどを身ぶり手ぶりを交え表現豊かに弁を振るった。

 審査は米国やカナダ出身者を含む5人の審査員が①英語力②テーマの内容③説得力の総合点数|で順位を決めた。ケネス・ジョン・スレイター委員長は「スピーチを聞いて、今まで知らなかった島の魅力をたくさん学んだ」と講評。

 髙橋さんは「石垣島のもう一つの魅力」のタイトルで白保地域で受け継がれる豊年祭やハーリーを紹介。伝統行事を誇りに思い、祭事に対する喜び・感謝・尊敬の念を内容に盛り込んだ。「中学校入学当初からコンテストでの入賞を目標にしてきた。英語は、世界中の人とコミュニケーションをとる手段として大切なもの。カウアイで石垣島の魅力をたくさん伝えたい」と抱負を語った。

 藤原さんは、石垣島と気候や環境の似た観光地としてのカウアイの魅力を発見するためカウアイ派遣を熱望。「なぜカウアイは人を引き付けるのか」、その答えを現地で探していく。「スピーチでは自分のベストが出せれば入賞できると思っていた。石垣には無いカウアイの取り組みや優れている部分を学びたい」と話した。

 山内君は、所属するウイングキッズリーダーズの演劇オヤケアカハチについて発表。演劇を通して「伝統を大切にする心」について考えさせられた。カウアイでは、「カウアイで、日本の小さな島にもすごい歴史があることを伝えたい」と感想を話した。

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