Bリーグになって八重山で初めてとなる琉球ゴールデンキングスの公式戦初日は24日午後、石垣市総合体育館メインアリーナで行われた。キングスの公式戦は2年ぶり。この日を待ちわびていた地元ファンら2101人(主催者発表)が詰めかけ、会場は熱気に包まれ、ハイレベルの公式戦に大興奮。迫力あるプレーに歓声や指笛が鳴り響いた。キングスは富山グラウジーズに62|69で初戦を落としたが、試合を終えた選手に会場からは健闘をたたえる大きな拍手が送られた(4面に関連、12面に写真特集)
試合開始前の体育館入り口には開場前から長い列。館内にはキングスのグッズや飲食物の販売コーナーが設けられ、試合以外でも楽しんだ。
試合が始まると、目の前で選手らのエネルギッシュなプレーが繰り広げられ、客席の前列では選手の息づかいが感じられるほど。
攻守の入れ替わりの速さ、素早いボール回し、豪快なダンクに一喜一憂。富山にボールをカットされると会場から「はぁー」とため息が漏れ、キングスが得点すると割れんばかりの歓声が沸き起こった。
ハーフタイムでは、きいやま商店がゲストライブで登場、会場を盛り上げた。
キングスが第4Q残り3分で逆転を許すと、観客は「GO!KINGS」のフラッグを掲げ、選手を後押しした。
大阪の大学に通い、帰省中に友人と観戦に訪れた上原涼香さん(19)=新川出身=は「高校3年生の年に、八重山開催を期待していたが、実現しなかったので待ち遠しかった。迫力あるプレーに興奮した」と声を弾ませた。
ミニバスケットボール部に所属する上地久成君(10)=野底小4年=は「選手が入場する時の光と音に驚いた。ハッサン選手のダンクがとてもかっこ良かった」と目を丸くした。
宜野湾市から友人と4人で来場した仲地環さん(35)は「選手と客席が近くて臨場感がある。八重山の方は、全体の演出などエンターテインメントを楽しんでいる印象を受けた」と感想を話した。
親子で観戦した辻川慶将君(11)は、試合後に選手からサインをもらって感激した様子。「体が大きくてびっくりした。試合に負けて残念だったが、25日は必ず勝ってほしい」と願った。