【那覇】第2回石垣拠点航空路開設検討協議会(会長・謝花喜一郎県企画部長、委員6人)が26日午後、県庁で開かれ、国の補助で航空機の購入が認められ、現在廃止の石垣—波照間、石垣—多良間の2015年10月をめどとした路線再開がほぼ決まった。会合では、第一航空㈱が14年度にDHC-6ツインオッター(19人乗り)2機を購入することが報告された。運航スケジュールを含め、最終的な決定は来年3月の協議会で行われる。
協議会は、県と竹富町、多良間村、第一航空㈱で構成。会合は非公開で行われ、終了後に事務局の県企画部交通政策課が説明した。
それによると第2回の会合では、作業状況の報告と今後の取り組み事項を確認した。このほか、県の14年度予算の状況、波照間空港整備関連の予算などが説明された。
会合で竹富町の川満栄長町長は、路線再開に向けて、14年度中に公民館を中心とした利用促進協議会を立ち上げ、地元客の利用を促す活動に取り組むことを報告した。
今後は、県や両町村は地元の旅客確保と需要喚起策、路線の収支とコスト縮減策、第一航空は運航体制の準備など課題解決の取り組みを進める。次回は8月に協議会を開き、進捗(しんちょく)状況を確認し、来年3月の最終の会合につなげる。
両路線の再開を担う第一航空は大阪府に本社がある。現在、アイランダー(9人乗り)を3機保有し、那覇—粟国島、那覇—沖永良部島、沖永良部島—徳之島で就航している。