南ぬ島石垣空港に15日、台湾と韓国からチャーター便が相次いで到着、旧正月(16日)の大型連休を南の島で過ごそうと2便合わせて約320人が来島した。チャイナエアラインが台湾から約150人、アシアナ航空が韓国から約170人を運んだ。韓国からのツアー客は、那覇市内の旅行会社と石垣市の通訳ガイド派遣団体などが連携して誘客したもので、定期路線化を見据えているが、石垣発の搭乗客が少なく、アウトバンドの課題が浮き彫りとなった。
那覇市内で旅行代理店を運営するハンスアドベンチャーの姜漢植代表取締役社長(カン・ハンシック)によると、韓国の旧盆月の9月にも、アシアナ航空で4便のチャーターを計画しているが、カン社長は「課題はアウトバウンド。今回も石垣からは24人だけ。何とかアウトを売りたい。このままでは、韓国の客の負担が大きくなる」と顔を曇らせる。
市内の旅行会社では今回、石垣空港発着3泊4日の韓国ツアーを3万3000円台から販売。社員旅行に出発するという女性は「去年は石垣から香港に行った。定期化もいいが、値段次第だと思う。今回の値段(3万3000円~)だから行ける」と話した。
大嵩久美子観光文化スポーツ局長は「チャーターではなく、定期化を図りたい。そのためには、石垣からの出発客(アウトバウンド)を増やすことだ」と課題を挙げた。
この日は石垣市職員やミス八重山、市観光交流協会の職員らがチャーター2便を出迎えた。チャイナエアは16日の午前と午後にも1便ずつ到着予定で、午前の便では台湾のプロ球団ラミゴモンキーズの選手約70人が石垣入りする。