「個から地域へ、学びの和」をテーマにした第16回石垣市生涯学習フェスティバル(主催・石垣市、石垣市教育委員会)が12日、石垣市民会館中ホールであり、舞台の部で11団体が日ごろの活動の成果を発表したほか、展示の部で14団体が活動内容を紹介した。会場には体験コーナーも設けられ、親子連れが竹トンボやたこ作りなどを楽しんだ。
開会行事で市教委の石垣安志教育長は「(同フェスティバルが)市民の皆さまの生涯学習への意欲を高め、人生を輝かせる学びの宝石箱を発見していただけるよう祈念申し上げる」とあいさつ。アトラクションでは、琉球國祭り太鼓八重山支部が勇壮なエイサーで花を添えた。
舞台の部は放課後子ども教室で八重山舞踊などに取り組んでいる明石小学校の児童20人が「鷲ぬ鳥節」「目出度節」「繁昌節」を披露して幕開け。
初参加の合唱団「海音(カノン)」は洗練された歌声で「春の小川」「茶摘み」「村祭」「冬景色」など古里の四季メドレーを会場いっぱいに響かせ、盛んな拍手が送られた。
長女の永莉(ひらり)さん(9)と次女の優茉さん(7)と一緒に竹トンボなどを作った西表美紀さん(37)=石垣市登野城=は「難しい部分もあったが、楽しかった。生涯学習に取り組む団体を知ることができて、いいイベントだと思う」と感想。永莉さんは「竹トンボの削る所が難しかったけど、ちゃんと飛んで上手に作れたのでよかった。お家でも飛ばして遊びたい」と笑顔で語った。