自然環境に配慮した国内初のバッテリー交換式電動スマートスクーターのシェアリングサービス「GOSHARE」が5日から石垣市内で観光客を対象に始まる。運営事業者によると、当面はレンタル事業としてサービスを提供、4月か5月ごろをメドに地域住民向けの料金設定や利用システムを構築するなど、住人も気軽に利用できるサービスを目指していく。
電動スクーターは台湾のGogoro社製で、走行距離はバッテリー満充電で100㌔。貸出場所は、5日から石垣港離島ターミナル安栄観光窓口、2月中旬からe—SHARE石垣(登野城)、石垣シーサイドホテル(川平)と順次開設される。開始時は約30台でスタート、需要の動向をみながら100台まで拡大する。
充電ステーションは石垣市第2駐車場、e—SHARE石垣、川平公園駐車場付近、船越漁港付近の4カ所で、充電されたバッテリーに交換できる。充電ステーションの一部には太陽光パネルが設置されており、災害時にステーションの電力を供給することも可能となっている。
今後、開発中の専用アプリケーションで、スマホをスクーターの鍵代わりとして利用できるようにするほか、予約や支払いを行うシステムサービスも提供していく。
観光客向けの料金は1時間当たり、50ccで1500円、125ccで2500円。地域住民にはリーズナブルな料金設定が検討されている。初年度の利用者数は7000人を見込む。
1月31日には、名蔵のやいま村から川平までサイトツアーや試乗会が実施された。ツアーでは市職員らが運転、川平のステーションでバッテリーを交換した。
同サービスの運営は住友商事㈱の子会社㈱e—SHARE石垣が行う。両社が電動スクーターと充電ステーションを導入、市が補助金を活用して再生可能エネルギー設備をステーションに設置する。沖縄ツーリスト㈱がツアーの企画面でサポートする。