石垣市は遠距離通学校区を抱える伊原間中学校(宮良勝也校長、生徒39人)のスクールバス2台を30日までに更新した。同日午後、同校でバスの出発式が行われ、生徒の登下校を支える「足」として本格的な運行を開始した。
経年劣化によって更新されたスクールバスはそれぞれ29人乗り。1台は昨年12月末、もう1台は同日に納車。費用は約1100万円。同校では1963年のスクールバス運行以降、歴代のバスで8、9代目。旧バスは34人と29人乗りで16年間運行していた。
同校生徒のバス利用者は36人。遠距離通学費の補助を受けて路線バスで登校している平久保と明石地域の生徒は下校時に利用する。
出発式では宮良長克教育部長から宮良校長へバスの鍵が手渡され、中山義隆市長、石垣安志教育長があいさつした。
生徒を代表して宮根帆音(ほの)生徒会長(2年)は「学校には四つの地域から生徒が集まるので、バスがないと大変。新しい名称も考え、大切に乗りたい」と喜んだ。
運転手の吉本秀光さん(51)は「安全運転に努めたい」と意気込み、世持和宏さん(41)は「車内を傷つけずに大事に乗ってほしい」と呼び掛けた。