「『腹をくくれ』って言えばいいのに。年をとって追及が弱くなっているんじゃないか」。来年3月11日の石垣市長選に向け、現職の中山義隆氏が正式に出馬を表明した後、会見に出席した支持者からこう指摘された▼力量不足を反省させられたが、やっぱり、はっきりさせたほうがいいと思っている支持者も少なくないのだ。陸自配備計画に対する質問への回答に、もやもやとした感じがしたのだろう▼「受け入れ可否の最終判断はいつか」「市長選前に態度を明らかにするのか」「市有地を売る際に市長が議会に提案しなければならない。市長には提案権がある。いつ判断するのか」などと質問▼これに対し「市民の声を聞きながら防衛省と交渉するということ」「選挙前にするとか選挙後にするとかは決めていない」などと回答。結局、受け入れの可否も判断時期も明確にならなかった▼一方、宮良操氏が2期8年の市政運営について具体例を複数挙げながら「住民自治は末期症状、崩壊寸前だ」と批判したことには「市民の声を聞いてすべて解決した。自信をもってその姿勢を貫きたい」と反論するなど、対立軸が鮮明に▼陸自配備計画でも、反対・阻止VS賛成・容認・推進と違いが明確になれば、有権者にとって分かりやすいのに。(比嘉盛友)
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