【那覇】北方領土返還要求沖縄県連絡協議会(会長・新里米吉県議会議長)の第2回「北方領土と沖縄」作文コンクール表彰式(主催)が22日、県議会議長室であり、石垣第二中学校3年の島尻和慶君の「南の島で思うこと」が県民会議会長賞に輝いた。2月10日にJA糸満で開かれる北方領土返還要求沖縄県民大会で、受賞者を代表して朗読する。
島尻君は、尖閣諸島問題をニュースで知ったことをきっかけに、世界の話だと思っていた北方領土問題にも興味をもち自らインターネットなどを駆使して調査。さらに根室市で行われた北方領土青少年等現地視察事業で、終戦直後の色丹島を舞台にソ連の占領で激変した島民の暮らしを描いた「ジョバンニの島」の主人公のモデルとなった元島民から話を聞いた体験をまとめた。「ただ日本に変換するのではなく、今、住んでいるロシア人のことも考えないと昔ロシアがしたことを繰り返すだけだ」と訴えている。
島尻君は「尖閣諸島も北方領土も抱える問題は同じだと感じた。周りの友達にもこの話を伝えていきたい」と話した。