先日の日曜日、八重山農林高校の創立80周年記念「農業祭」に出向いた。会場は午前10時の販売開始を前に、良い物を我先にと品定めする大勢の市民でにぎわい、販売コーナーには列ができ、相変わらずの人気だった▼筆者も販売開始前に精肉加工販売コーナーを目指したがすでに長蛇の列。約1時間、列にならび、目的の焼き肉用の肉をゲットしたが、朝からならび疲れたというのが本音だ▼ただ、牛肉や豚肉などの精肉のほか、牛や豚の濃縮だしやハンバーグ、チーイリチー、炙りテビチなど、普段の授業で取り組んでいる加工食品も数多く販売され、生徒たちの畜産に対する学習の一端をのぞくことができた▼このほかに定番の菓子、パンなど加工食品の販売コーナーも列が切れず、テーブルなどの木工品は早々と完売、花の苗や野菜も次々に売れ、農業祭の人気の高さがうかがえた▼ことしは2日間で約6400人が来場したという。祭りの収入はいったん、県に納入され、学校の施設整備費などとして学校に還元されるようだ▼若者の農業離れで、近年は同校も入学生が減っているだけに、農業祭は地域の人々に農校の魅力をアピールする絶好の機会。会場で子牛など飼育家畜と触れ合った子どもたちが、八重農を目指してくれることを期待したい。(下野宏一)
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