八重山を対象とした研究・芸術文化の振興に顕著な業績を上げた人に贈られる第33回八重山毎日文化賞(本社主催)の贈呈式と祝賀会が25日、南の美ら花ホテルミヤヒラで開かれ、駆けつけた家族や関係者ら170人余が受賞者4氏の功績をたたえ、祝福した。
ことしは木工品制作で島材の普及に尽力する戸眞伊擴氏(77)=石垣市石垣=、八重山の歴史・文化研究にまい進する得能壽美氏(60)=千葉県松戸市=の2氏が正賞。八重山の信仰文化や風習の調査に取り組む崎原恒新氏(74)=沖縄市=が特別賞、八重山の文献資料の発掘と保存、活用を目指して活動する山根頼子氏(61)=石垣市新川=が奨励賞にそれぞれ輝いた。
贈呈式で、八重山毎日新聞社の黒島安隆代表取締役社長が受賞者の長年の業績を紹介し、「4氏のご健勝と、今後ますますのご活躍を期待申し上げたい」とあいさつ。
同賞の選考委員長を務めた石垣博孝氏は「それぞれの分野で八重山文化の本質を捉え、継承・発展に尽力している4氏を推挙できたことを誇りに思う。これからも八重山文化の発展に寄与していただけたら」と期待した。
翁長雄志県知事(代読)、八重山広域市町村圏事務組合副理事長の西大舛髙旬竹富町長からも祝辞が寄せられた。