毎年、11月第1土曜、日曜日の石垣島まつりに合わせその年の干支の各年代が合同生年祝いなどを行い、旧交を深め合っている。ことしも酉(とり)年の還暦者などを中心に盛大に祝賀会が開かれた▼合同や学校、地域単位と参集範囲はさまざまだが、幼少期、青年期と同じ時代を生き、青春を謳歌(おうか)した思い出を共有し、八重山の移り変わりを目にしてきた同年代が一堂に集うことは有意義だ▼子ども時代、学校、恩師など、共通の話題も豊富。参加するメンバーも容姿は若かりし頃と少々変わっている者も多いだろうが、青春期の思い出話が弾んだことだろう▼筆者の周りでも先日、本土から帰省した同級生を含め、模合や地域の球技大会で同級生が集った。決まって幼少期の思い出話に花が咲くが、一方で話が盛り上がるのが容姿や健康面。髪の毛が薄くなった者、白髪が増えた者、メタボ体形の者も多々おり、50半ばの年齢を実感させられる▼健康面でも高血圧に糖尿病、無呼吸症候群と生活習慣病のオンパレード。まだ若いと高をくくって暴飲暴食を繰り返し、不摂生を極めた代償だ▼還暦が近づくにつれ、「まだ若い」という気持ちと体力、健康面は比例しない。来る人生の一つの節目を同窓生と健康に祝うためにも重い腰を上げる必要がありそうだ。(下野宏一)
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