4月24日の「石垣市民防災の日」を前に、石垣市教育委員会は14日、教師を対象にした事前学習会「津波痕跡めぐり」を開き、22人が市内13カ所を回りながら、防災意識を高めた。
学習会では、市教委文化財課の島袋綾野さんが講師を務め、大浜の津波大石やフルスト原遺跡、伊野田のあまたりや潮荒、白保の千人墓などをめぐりながら解説した。
津波大石で島袋さんは「津波石であることは間違いないが、明和の大津波由来のものではないという認識に至っており、子どもたちに教える際には間違えないようにしてほしい」などと呼びかけた。
大浜小の宜保勇人教諭(31)は「地域の生きた教材をまずは自分の足で確認し、子どもたちにも実際に見せることが一番の勉強だと感じた」、宮良小の東由美子教諭(50)は「いろんな痕跡や遺跡を防災の視点で見ることは大切。伝承と学説で違う部分があることも分かり、その点も含めて子どもたちに伝えていけたらと思う」とそれぞれ感想を語った。