石垣市は7日午後、来年4月から改定保育所保育指針が施行されるのを前に、着実な実践と資質向上を図ろうと、保育従事者や幼稚園教諭らを対象に研修会(石垣市主催)を大浜公民館で開いた。226人が参加し、指針の内容の理解を深めた。
保育指針は、保育所・幼稚園から大学までの教育を一連と考え、幼児らの主体性を大切にしながら知識や技能を伸ばし発展させ、小学校教育に接続させる狙いがある。
改定後の指針は、0歳~3歳未満の保育を充実させ、就学への方向性を打ち出している。講師を務めた沖縄女子短期大学児童教育学科非常勤講師の村吉和美氏は「『三つ子の魂百まで』というように、大切な時間を預かっている。保護者との関わりを持ち、子どもたちの家庭環境を変える役割も託されている」と話した。
研修に参加した保育士(32)は「小学校で学習要領が改訂されるのを前に、保育士の力量が試される。園でレベルの底上げが必要。これまでと違い、指針をベースに園の特色を出さないといけない」と感想を述べた。