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鳩間小存続へ 4月から6人転入学か

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4月から6人の転入学児童が見込まれている鳩間小学校(資料写真)

 来年度から小学校の在籍児童数がゼロになる可能性が浮上していた鳩間小中学校(石垣幸子校長、児童5、生徒5人)に3人が転入学してくることが分かった。そのほか3人の転校も調整が進められており、実現すれば4月から児童6人でスタートを切れそうだ。

 同校では、児童の卒業と進学、同校に児童を通わせている教職員の人事異動が重なり、現状だと小学校の児童数がゼロ、中学校の生徒数が3人となることが見込まれていた。これまでに何度も廃校の危機に陥り、里親制度を使って島外の子どもを受け入れてきた経緯がある。

 石垣校長によると、転入学することが確実なのは1年生、5年生、6年生1人ずつの計3人。複式で2クラスの編成を考えており、調整中の3人が加わると3クラスとなる。石垣校長は「さまざまな方々の協力もあり、多くの問い合わせをいただいた。感謝の気持ちでいっぱい」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 鳩間公民館の通事建次館長は「十数件の問い合わせがあったが、条件が合わず断念した人もいた。雇用と住宅の問題をクリアできる態勢が整えば、いろんなところから子どもたちが来てくれると思う。町と連携しながら、教育的な施設整備や仕組みづくりなどを行っていければと思う」と述べた。

 50年以上島に住んでいるという女性(69)は「子どもがいないと寂しい。年寄りだけでは地域行事も成り立たない部分があり、もっと来てほしいという気持ちがある」と話した。

 マレーシアのペナン島で生まれ育った息子のディオニ君(11)と一緒に島を訪れ、卒業式も見学したという小川仁美さん(42)=千葉県鴨川市=は「息子は小さい所から千葉県の大きな学校に入り、なかなかなじめなかった。見学できて良かったし、息子を通わせたいと思ったが、仕事がなく、現実的に厳しいとの結論に至った」と話し、受け入れ態勢の充実を訴えた。

 卒業生の上地将英君(15)は「島が抱える宿命で、避けては通れない問題。母校がなくなったら寂しい。島の人が一丸となって向き合っていかなければと思う」、高瀬愛瑠君(12)は「来年度から何人か入ってくると聞いて本当に安心した。入ってくる子には島の良さを感じてほしい」と話した。


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