「育てよう文化の心 文化のまち」をスローガンに開幕した第19回石垣市民総合文化祭(石垣市文化協会主催)の舞台の部が9日夕、市民会館大ホールで開かれ、9部会の会員が日ごろの活動の成果を披露した。舞台は2部構成で行われ、箏唱や舞踊、斉唱、コーラスなど多彩な演目が次々と繰り広げられた。観客は一演目ごとに盛んな拍手を送り、舞台をたんのうした。
第1部は箏曲部会が「六段菅撹」「スキ節」で幕を開け、美しい琴の音を会場いっぱいに響かせた。舞踊部会の光扇会島袋トキ子八重山民俗舞踊研究所が「赤馬節」、光扇会登野城米子舞踊研究所が「夜雨節」で一糸乱れぬ踊りを披露。三線部会の八重山古典民謡保存会が「まるまぶんさん節」「まへーらつぃ節」を斉唱した。
太鼓部会は真地米子太鼓研究所が「鳩間節」、八重山古典音楽孫明流太鼓波照間恒賢研究所が「赤またー節」「揚古見ぬ浦節」を披露、軽快なバチさばきで観客を魅了した。
方言部会の方言劇「猿と玉ねぎ」では、85歳を迎えた宇江城正晴、宮里テツ、大盛和子さんが出演。猿の着ぐるみを着た部会員らも登場し、ユーモラスな内容に会場が沸いた。石垣女声コーラスあかようらは「芭蕉布」「鳩間節」を美しいハーモニーで歌い上げた。
第2部は、琉球芸能部会の「浜千鳥節」で始まり、八重山勤王流祥吉千代乃会宮城千代舞踊研究所や光扇会大浜治子八重山民俗舞踊研究所の踊り、八重山古典音楽大濵用能流保存会の斉唱、屋比久流八重山拳法王道会の演武などが続いた。本年度のとぅばらーま大会最優秀賞の岡山創さんは情感豊かに「とぅばらーま」を熱唱した。
フィナーレは、古謡部会が「きゅうがぴージラバ」「月出ぬはなむぬ」など4曲を歌い上げ、締めくくった。