県産水産物を活用した加工品などの新商品開発を支援する県の委託事業「産地漁協ビジネス連携新商品開発セミナー」が7日午後、大浜信泉記念館で開かれた。
山口県萩市の道の駅「萩しーまーと」の駅長で地域活性化伝道師の中澤さかな氏が講師を務め、県内で捕れる「オジサン」に似た「金太郎(ヒメジ)」を商品開発した経緯を解説。山口県萩市で雑魚として扱われていた金太郎をオイル漬けにするなど、加工してヒットさせた手法も説明した。
その中で中澤氏は「ありふれた魚種で普通の加工品を作っても不毛な価格競争に巻き込まれるだけ」として、比較対象のない新ジャンルの加工製品への挑戦を勧めた。
そして、「おいしいこと、地元素材の使用は当たり前。その上で地域の食文化、食習慣を反映し、おいしそうにみせることが大切」と説いた。さらに「話題にしたい面白さや食への楽しみを演出すること」の必要性も挙げた。
その後、参加者18人が4グループに分かれてワークショップを展開。地元で捕れる水産物から絞り込んだ素材の加工方法を選定、ポスターを製作したうえで、最後に各グループがプレゼンテーションを行った。
マグロ、ソデイカ、モズクを使った「海鮮メンチ」、セーイカをそのままプレス焼きにした「ミミガーせんべい」、シイラを麺に練り込んだ「マンビカー麺」、エチオピアと呼ばれるシマガツオを使った「ぱいぬ島チップス」が発表された。