石垣市は7日、トラベルスーツケース「プロテカ」で知られる国内最大手の総合バッグ製造卸会社エース㈱(森下宏明代表取締役、本社・東京)と連携し、石垣島PRキャンペーン「ディスカバージャパン」を実施すると発表した。第1弾として4月から5月6日まで、エースの店舗にコーナーを設け、観光と物産を紹介する。6月以降は海外店舗でのキャンペーンを計画している。3年間継続される予定だ。
エースは、バッグ購入者に石垣島をPRする資料を手渡し、石垣島への旅行を促すことになる。離島ターミナルなどには特設スペースを設け、バッグ商品を展示する。バッグ類の共同開発も検討している。
石垣島をPRする事業に取り組んでいる石垣島スパイスマーケット(ISM、平良静男代表取締役)が昨年7月、渋谷の百貨店で沖縄展を実施した際、エースの目に留まり、調整を重ねてきた結果、行政と企業の連携事業という形で実現した。石垣市商工会、ISMなど地元20社程度が参画する予定。
7日、南ぬ島石垣空港で記者発表があり、事業を管理するISMの平良代表は「バッグを購入する人が石垣島を選択肢に入れてほしい。エースの売り場で石垣島の情報を発信できることはありがたい。観光客にはエースのバッグをもって石垣島に来てもらいたい」と期待した。
エースの柳光洋マーケティング部マネージャーは「石垣島が世界のリゾートになれるよう取り組んでいきたい」と協力を約束。中山市長は「常設の形で石垣島をPRする意義が大きい。誘客効果に期待したい」と話した。
エース商品の取扱店は国内約9600店舗、海外約300店舗。このうちキャンペーンは販売拠点で行われ、国内では最大200店舗、海外では最大50店舗を予定している。