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優良繁殖ヤギ19頭購入 市山羊生産組合

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在来種ヤギの改良と優良な雌ヤギの増頭を目指して石垣市山羊生産組合に貸与された本島からの優良繁殖ヤギ=13日午後、石垣港

 石垣市が昨年度から取り組んでいる在来種ヤギの改良と優良な雌ヤギの増頭に向けて、本年度新たに本島から優良繁殖ヤギ19頭を購入して石垣市山羊生産組合(宮國文雄組合長)に引き渡した。このうち、県内に4頭しかいない純血の米国ボア種の雄1頭を郡内で初めて導入。同種をボア種とヌビアン種、ザーネン種の3種を掛け合わせた雌との交配で、1頭の体重が通常の大型種の2倍の約150㌔に成長することから、高品質で肉量の多いヤギの生産が実現可能となる。市畜産課は10月には最後の優良繁殖ヤギ導入を計画している。

 市はこれまでに、自主財源で本島の先進農家から2回に分けて購入。昨年11月に購入した9頭を合わせて優良繁殖ヤギは28頭に上っている。

 今回の購入は南風原町と糸満市の生産農家から雌の成ヤギ16頭、雌の子ヤギ1頭、ボア種を交配させた雄(F1)1頭、純血の米国ボア種1頭。購入ヤギは12日に那覇港から航路で輸送、13日午後、石垣港に到着した。ヤギは組合に加入する19農家に貸与された。

 昨年度からスタートした市のヤギ貸出事業を活用して、3年間で70~80㌔の肉量が多い優良な雌ヤギを300頭に増頭する計画を示している組合担当者は「昨年導入したヤギを在来種と交配させる優良ヤギの生産は着実に進んでいる。今回の導入で生産体制がさらに確保できる」と期待している。

 市の山羊増殖改良推進貸付事業について宮良信則畜産課長は「在来種ヤギの改良で品質の高い大型ヤギが生産できれば八重山食肉センターの稼働率も高まる。増頭に期待している」と見据える。

 島内でヤギセリを開催することで市場への供給量拡大を目指す宮國組合長は「純血の米国ボア種は貴重な1頭。原種を残しながら交配を繰り返して品種改良する取り組みは組合の大きな一歩」と話した。


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