地域の赤土流出防止問題について考える「みんなで考える赤土問題シンポジウム」(沖縄県環境生活部主催)が23日午前、石垣市健康福祉センター検診ホールで開かれ、県の赤土流出防止出前講座を受けた大浜小学校6年の松川三四郎君が「みんなでアクション!僕らの『大浜村』を守るため、考えてみよう!やってみよう!」をテーマに、宮良湾に流れる赤土について発表した。
赤土のプラス面とマイナス面の検証では「石垣牛を飼育するために必要な牧草やパイン畑で赤土が必要。赤瓦にも利用される半面、大雨の時には海に流れてサンゴ礁が死滅し、魚が減って漁師が困る。近くの宮良川に流出するとマングローブの生態系に大きな影響を及ぼす」と説明した。
松川君は「少しでも赤土を流出させないよう、畑にグリーンベルトを施すほか、道路に赤土があれば掃除することが大切。赤土流出問題を家族や友達に紹介し、大浜村を守る担い手になりたい」と発表した。
特定非営利活動法人(NPO法人)石西礁湖サンゴ礁基金の干川明氏やNPO法人おきなわグリーンネットワークの西原隆氏、大宜味村農業環境コーディネーター比嘉貢野氏は、地域で取り組んでいる流出防止策について紹介し、「地域や住民、行政を巻き込んだ取り組みが必要」などと訴えた。
宜野座村と糸満市、久米島町の児童による発表もあった。