日本トライアスロン連合(JTU)の大塚眞一郎専務理事と石垣市トライアスロン協会福里清作会長ら4人が23日、石垣島トライアスロンの復活を目指して、新たなコースを設計するため、舟蔵公園と冨崎、伊原間、明石、新港地区、米原の6カ所を視察した。同大会は2014年度は休止が決まっており、JTUは15年度での復活を模索している。
JTUは大会復活に向け、市の負担にならないような運営方法を模索するとともに、空港からの動線を考慮したコース設計など多角的な視点で検討する方針。3|5月ごろまでに、コース案を作成して実際に試泳や試走を行うとしている。
視察には、同競技日本ナショナルチームの飯島健二郎監督とロンドン五輪日本代表の足立真梨子選手も同行。
視察メンバーらは、バイクのトランジションエリアとして明石と新港地区に好印象。
明石がバイクのトランジションエリアとなった場合について、飯島監督は「バイクで力の差が出るコースになる。近年は都市型のサーキットコースが主流なので原点回帰という印象。ダイナミックなレースになるのではないか」と話した。
足立選手は「これまでとはまったく違った環境になる。明石の海には感動した。メキシコのコースに似ており、雰囲気がある。バイクはタフだが、自然を感じられるコースになる」と語った。
大塚専務理事は「石垣島大会の復活は、全国のトライアスリートが待ち望んでいる」と強調し、「W杯ありきではない。石垣島大会の復活が前提」と述べた。
14年度の石垣島トライアスロン大会は同組織委員会が昨年11月の総会で「新空港開港後に伴い課題が山積している」として1年間の休止を決定。JTUも五輪選手を含むアドバイザースタッフを派遣しての支援を約束していた。