官公庁は4日、2017年の業務を開始した。3市町では同日午前、職員を集めて仕事始め式を行い、3首長が念頭あいさつで「大きく羽ばたこう」などと酉(とり)年にちなんで飛翔を誓った。
【石垣市】日本一幸せなまち目指す
石垣市は午前9時半から玄関前ピロティで仕事始め式を行い、中山義隆市長が「ことしは酉年、東の太陽にカンムリワシが飛び立つように、みんなで心を一つにして大きく羽ばたき、市を発展させてほしい」と訓示した。
中山市長は冒頭、民間の調査会社が2015年から行っている全国地域元気指数調査で石垣市が15年に3位、16年に2位になったことを紹介、「調査は住んでいる人の幸せ度を示すもの。日本一幸せあふれるまちを目指す本市は2017年に全国1位を目指して頑張りたい」と意欲。
ことし7月10日に迎える市制施行70周年について「これまで支えてくれた先人に敬意を表し、感謝しながら新しい10年に向けての大きな礎を築いていきたい」と決意を示した。
ことしの目玉事業に挙げる新庁舎建設にも触れ、「移転までに市民サービスをさらに向上させ、新庁舎で素晴らしい接客、応対ができる体制を整えていきたい」と述べた。
【竹富町】快適な暮らしづくり決意
竹富町は4日午前、町役場で仕事始め式を開き、西大舛髙旬町長を含む三役と町議会の新博文議長がそれぞれあいさつした。西大舛町長は「職員と一丸となり、すべての町民が安心安全で快適に暮らせる、心豊かなふるさとづくりに向けまい進する決意を新たにしている」と述べた。
西大舛町長は昨年9月の就任以降の行政運営を振り返りながら海上交通体系整備などの課題解決に向けて「行政と議会が町政運営の両輪となり、粉骨砕身尽力し、国や県、他市町村と連携し、日々変化する社会動向も見据え、決める行政、決める政治を目標に迅速果敢に取り組む」と語った。
新議長は職員に向けて「島々で暮らす町民一人一人の思いを深く理解して頂き、私たちの大事なふるさと、竹富町を守り育て、未来へ引き継いでいく義務と責任を負っていることを忘れないでほしい」と述べた。
前鹿川健一副町長は「まちの発展の成就に向けて一丸となって取り組んでいこう」と激励。大田綾子教育長は「町民の思いをしっかりと理解し、ふるさと竹富町をしっかり守っていこう」と呼び掛けた。
【与那国】町制70周年 飛躍を誓う
与那国町の仕事始め式は4日午前9時30分から庁舎前で行われ、外間守吉町長が全職員に対し年度内の各事業の予算執行について奮起を促した。
ことしは町制施行70周年を迎えることから外間町長は「老朽化した庁舎の移転建設に伴う基本設計にかかりたい。並行して住民の健康と直結する上水道を見直す」と決意。「常に新しい発想で地域のために一致団結で頑張ってほしい」と訓示した。
崎原用能教育長は「酉(とり)年に当たり文字通り鳥のように職員の飛躍を期待したい。町民の幸福は皆さんの双肩にかかっている」と述べ、健全な行政への取り組みを求めた。
最も若い総務財政課交流推進班の松田啓太さんが「頑張ろう」を三唱した。