21日から年末年始の交通安全県民運動が始まった。スローガンは「許せないあの人奪った飲酒運転」。来年４日までの機関中に①飲酒運転の根絶②子どもと高齢者の交通事故防止③二輪車の交通事故防止ーを重点に運動が展開される▼この中でスローガンにもなっている飲酒運転に関連する人身事故は、ことし10月末時点で県内は全体の１.97％。九州の約２.８倍、全国平均の約２.５倍で、ダントツで全国ワーストだ▼また死亡事故に占める飲酒の割合は36.７％。これも九州の約５.１倍、全国平均の約５.３倍とワーストだ。本土のように電車網が発達していない沖縄は車社会と飲酒機会が多いことに起因しているように思える▼市内でも連日、酒気帯び運転でドライバーが逮捕されている。ドライバーの口から出るのは「酒が抜けていると思った」の言葉。飲酒量に対する認識の甘さが感じられる▼よく言われるのがビール３５０㍉㍑で３時間、５００㍉㍑で４時間。体内からアルコールが完全に抜けるまでの時間だ。人により誤差があるようだが、飲酒の際の一つの目安としてほしい▼飲酒の機会が増える年末年始。くどいようだが「飲むなら乗るな」「乗るなら飲むな」。わずかビール１杯、泡盛１杯で人生を棒に振る可能性があることを自覚してほしい。（下野宏一）
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