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新しい天体の仮符号取得 美ら星研究体験隊

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新天体を観測した美ら研の「むりかぶし班」の生徒たち。写真は美ら研の成果報告会=5日午後、県立石垣青少年の家

 高校生が国立天文台の施設を活用して観測研究を体験する企画「美ら星研究体験隊」(略称・美ら研)がことし発見した天体3個のうち、1個が新しい天体として国際天文学連合に認められた。美ら研を主催する石垣島天文台(宮地竹史所長)が27日に発表した。新天体に与えられる仮符号は「2016 PH14」。今後は天体の軌道などを確認するため4年以上の観測が続けられ、小惑星や彗星(すいせい)など種別を判断した上で命名権が与えられる。

 新天体は、同連合が世界各国で定期的に出している18日付の報告書の中で発表された。他の2個の天体は、同天文台が観測を継続している。17人の高校生が参加した美ら研は、今月3〜5日の2泊3日の日程で4班に分かれて実施された。

 新天体を見つけたのは「むりかぶし望遠鏡」を使って観測を行った「むりかぶし班」の前三盛ひまりさん(八重山2年)、亀井悠李菜さん(同)、渡久山瑚子さん(同)、前盛仁美さん(同)、松浦雅さん(同)、山内夏さん(普天間2年)の6人。

 宮地所長は「石垣は新しい天体を見つけやすいところに位置している。久しぶりに仮符号をもらえて良かった」と喜び、美ら研には「全国から注目を集めている八重山の星空だが、教育にも役立っている。天文学だけでなく、科学に興味を持つ子が育ってほしい」と期待した。

 2005年から続く美ら研では、08年に発見された天体2個が小惑星に認められ「やいま(八重山)」、「あやぱに(綾羽)」と名前が付いている。


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