石垣市、竹富町、JA関係者、製糖工場などの担当者らで構成する八重山地区さとうきび生産振興協議会(会長・石垣克治石垣市農政経済課長)は2日午後、JAおきなわ八重山地区本部会議室で干ばつ対策会議を開き、今後の1カ月予報でもまとまった雨が期待できないことから、各地区で散水を徹底していくことを確認した。事務局(JAおきなわ八重山地区営農振興センターさとうきび対策室)で散水機材の確保などの調整を行う。
会議では各地区から、ロール現象や葉が黄色に変わる黄変の被害が出ていることが報告された。石垣市内はかんがい施設が整備されていない地区で被害が集中しており、石垣島製糖が8台の散水車をフル稼働させて対応している。
一方、石垣島土地改良区によると、かんがい施設がある地区では輪番制を無視して散水する農家があるため、水圧が下がって水が出にくくなる影響が出ている。スプリンクラーの1ラインが週に1回の散水と定められているが、ほとんど守られていないため、順守するよう求めている。
町内では、▽タンクが大きくて貯水槽から給水ができない▽農業用水の水源が少なくなっており、十分なかん水ができない▽取水場の設置が必要―などの課題が挙がった。
石垣会長は「水源を探してかん水する必要がある。機材については借りられるものは借りて対応したい。役場、製糖工場などと調整して対応していきたい」と述べた。
同協議会はことし7月1日から、竹富町を加えた組織になっている。