ことし1月から6月の上半期に八重山を訪れた観光入域客は、前年を7万7818人(14.9%増)上回る60万610人、観光消費額は同47億円(14.9%増)上回る362億円となり、それぞれ過去最高を記録した。単月の観光入域客数は4月以外の5カ月間で前年を上回った。県八重山事務所(武田智所長)が27日、発表した。台風などの外的要因がほとんどなかったことや外航クルーズ船の寄港増加に伴う外国人観光客の増加が観光入域数を大きく押し上げた。
国籍別の観光入域数は国内が48万9546人(前年比10.1㌫増)、外国人は11万1064人で、前年比42・38㌫もの大幅増となった。
空・海路別の内訳は、空路の国内路線が前年比2万9873人(同6.9㌫)増の46万4743人、海外路線は同1186人(同31.2%)増の4984人だった。
海路は外航クルーズ船が51回の寄港で同4万6759人(同55.6㌫)増の13万883人となった。
三市町別の入域客数は石垣市59万5875人(同15㌫増)、竹富町57万3927人(同5.8%減)、与那国町2万2006人(同11増)。
同事務所総務課によると、県外路線を中心とした空路による入域客数が伸びたほか、国際線と通年で寄港する外航クルーズ船を含めた海外インバウンドが好調と分析している。
八重山ビジターズビューローが設定した年間125万人の入域観光客数に対して武田所長は「外的要因がなく、9月までの入域客が好調に推移すれば過去最高の数字が見込める」と期待した。