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【沖縄県議選】次呂久氏が初当選 砂川氏は2期目

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万歳を三唱して再選を喜ぶ川利勝氏(中央)と支持者ら=5日午後9時5分ごろ、選対事務所

 県議選石垣市区(定数2)は5日、投開票が行われ、現職の砂川利勝氏(52)=自民公認、公明推薦=が9385票を獲得して再選、元市職員で新人の次呂久成崇氏(42)=社大、社民、共産推薦=が8056票を集めて初当選した。次呂久氏は、1980年の県議選で42歳の若さで初当選した伊良皆高吉氏に並ぶ市区最年少県議となる。前市議で新人の前津究氏(44)=社大八重山支部推薦=は、80年選挙に出馬した父・武氏(故人)に続き親子2代で挑戦したが、5478票にとどまり、念願はかなわなかった。投票率は55.18㌫で前回65.17㌫より9.99ポイント低下した。

 保革それぞれが1議席を分け合う石垣市区は、保守系唯一の候補、砂川氏の当選が確実となっていたため、実質的には革新系の前津氏、次呂久氏の争い。

 次呂久氏は、革新政党や市議らで構成する候補者選考委員会の要請を受け出馬を決意。昨年9月末で市役所を退職し、翌日から街頭に立ち続け知名度向上に努めてきた。

 子育て支援や生活保護などを担当した行政経験を「新戦力」としてアピール。次呂久氏を後継者とする髙嶺善伸県議が全面的に後押し、社大、社民、共産の各政党、労組などの組織のほか、次呂久氏の同級生や地域の若者でつくる支持グループ「NEXT6」が運動を展開、若年層からも幅広く支持を集めた。

 前津氏は、市議を対象外とした選考委の方針に反発して離脱、昨年6月に後援会を立ち上げるなど地道な活動を開始。市議3期10年の経験・実績を「即戦力」としてPRし、社大八重山支部のほか、自治労OB、退職教員、両親の出身地の郷友会の人たちが草の根的に運動したが、支持の広がりに限界があった。

 一方、保守系は今回、砂川氏で一本化。砂川氏は1期4年の実績と「有言実行」を強調。八重山での各種選挙で連戦連勝の自民・公明の連携体制で戦いをしたが、最後まで楽観ムードを解消できず、1万票に届かなかった。前回の分裂選挙のしこりも影響したとみられる。


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