毎年５月31日は世界保健機関（ＷＨＯ）が定めた世界禁煙デーとなっており、さまざまなイベント活動を通して世界的に禁煙を呼びかけている▼この日から６月６日までは、たばこを減らすことで命を守ることを目的に「２０２０年、受動喫煙のない社会を目指して～たばこの煙から子ども達をまもろう～」をテーマとした禁煙週間となっている▼たばこが健康に悪影響を及ぼすことは明らかであり、肺がん、動脈硬化、心臓病の発症率を高めることになる。禁煙は循環器病なども含め、生活習慣病を予防する上で重要である▼世界の喫煙者は10億１０００万人(１９９５年時点)であり、約５人に１人の割合。毎年、世界で３００万人が喫煙が原因とみられるがんや心臓病などで亡くなっており、このままでいくと２０３０年代初頭には喫煙による死者数が年間１０００万人に達するとＷＨＯは警告している▼若い頃からの喫煙は習慣の長期化により動脈硬化や肺機能の低下などリスクも増えることを専門家は指摘する▼八重山保健所が募集した今年の禁煙・受動喫煙防止に関する標語で「きんえんをおうえんするから がんばって」(宮城秀平君・波照間小３年)が最優秀賞に輝いた。子どもからの言葉は親の心に響くはずだ。受動喫煙、喫煙による健康影響の認識を深めたい。(鬚川修)
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