石垣島に基地が必要なら軍事基地ではなく海事基地の方がベストではないか。そう、自衛隊ではなく海上保安庁の基地だ。第11管区の中枢を尖閣を有する石垣島に移す案▼国は数百億円もの予算を海保の南西諸島海域警戒船新造へ向けた。次は埋め立てたものの、活用が進まない広大な新港地区の先端部を海保の国境警備基地として整備してもらうのだ。海猿の訓練場もつくろう▼同時に美崎町から移転する石油関連業者の備蓄基地もこの機会に大型船へも給油できる装備にしてもらおう▼こんなことを思いついたのは、ある女性作家の石垣島滞在記を読んだから。彼女は石垣の海に引かれて移住、連日のように港や島の海岸線を散策し島の安心、安全な暮らしを肌に合うと絶賛している。その中で港には常時自衛隊の船が停泊していると記している。これは海保の監視警戒船のことではないかと思われる▼ということは、かように本土の人でさえ見まごう海保の船体は外国人の目には余計軍艦に見えるのでは。そんな海保の大小の船が石垣新港に停泊し警戒警備していれば軍事基地と変わらぬ力を発揮するのではないか▼海保の実力、誇りをもってすれば領海侵犯船の取り締まりは十分だろう。世界は一瞬の空爆時代。ミサイル基地ゆえに先制されたら島はオシマイ。（仲間清隆）
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