6月5日の投票まで1カ月を切った県議選だが、定数2の石垣市区は1972年の本土復帰以降、2回の補欠選を含め今回で14回目の選挙となる▼補欠選はいずれも保守が当選、任期満了選挙はいずれも保・革が議席を分け合ってきた過去の選挙戦を振り返ってみると無投票が3回、三つどもえが8回、四つどもえが2回で三つどもえは保守分裂5回、革新分裂3回だった▼その中で伊良皆高吉氏は補欠選を含め最多の7回連続トップ当選を果たし驚異的な強さをみせたが、その間2度の市長選はいずれも革新現職に敗れ、当時なぜ?と不思議がられたものだ▼伊良皆氏に次ぐ当選上位は高嶺善伸氏4回、本盛茂氏3回。その伊良皆氏と、後継を元市職員の次呂久成崇氏に託し今回勇退する高嶺氏は、それぞれ議長も1期務めた▼今回宮古では初の女性県議が誕生しそうだが、八重山は12年前に辻野ヒロ子氏が初当選し2期務めた。同じく2期務めた竹富の上間毅氏は八重山の離島在住初の県議だった▼96年選挙では、小底嗣洋氏が父・貫一氏に続く親子2代を目指したが2度の挑戦も実らなかった。今回初の県議選に挑む前津究氏は、亡き父の雪辱を果たせるか。父の武氏は80年選挙で本盛氏らに敗れた。前津氏は、その父と自らの思いをかなえられるかどうかの選挙になる。(上地義男)
↧